競輪
2855件のひとこと日記があります。
2018/09/25 21:44
【交流重賞・オーバルスプリント】地元浦和のノブワイルドがJRA勢撃破！
第29回テレ玉杯オーバルスプリント(Jpn��3歳上・ダ1400m)は先手を取った左海誠二騎手騎乗の4番人気ノブワイルド(牡6浦和・小久保智厩舎)がそのままゴールまで逃げ切り2着の2番人気オウケンビリーヴ(牝5栗東・安田隆行厩舎)に3/4馬身差をつけ優勝。更にハナ差の3着に9番人気トーセンハルカゼ(牡8浦和・小久保智厩舎)が入った。3番人気ネロ(牡7栗東・森秀行厩舎)は5着1番人気ウインムート(牡5栗東・加用正厩舎)は8着
勝ったノブワイルドは、父ヴァーミリアン、母コウエイベスト、その父アンバーシャダイという血統。オーナーはTUBEのボーカル・前田亘輝氏
>>
自己条件のA2特別までは圧倒的なスピードを見せていたものの重賞では結果を残せていなかった浦和のノブワイルドが鮮やかに逃げ切り重賞初制覇をダートグレードで果たした。
まずはスタートがひとつポイントだった。ノブワイルドはゲートの中で横を向いたり、ガチャガチャとうるさく、そのままスタートを切られれば出遅れるかもしれないところだったが、良いタイミングでゲートが開き、好ダッシュ。もうひとつのポイントは枠順。5月のさきたま杯でもネロと先行争いとなって、そのときは外枠だったノブワイルドが1、2コーナーで無理やりという感じでハナを主張する形でオーバーペースとなり共倒れ。しかし今回は枠順が逆。ノブワイルドは絶好の2番枠で、ネロは9番枠から競りかけてはきたが、ノブワイルドはすんなりと逃げることができた。予想で「すんなりハナをとれて、前半3Fを36秒前後のペースで行ければ粘り込む場面も十分に考えられる」と書いたが、今回の最初の3Fは35秒2。さきたま杯のときよりコンマ1秒遅いだけ。稍重の湿った馬場で、たしかにさきたま杯のときより時計の出やすい馬場ではあったが、それにしても前半そのペースで逃げ切ることができたのは、相当にパワーアップしていたのか、能力を十二分に発揮できる状態にあったのだろう。外から迫って3/4馬身まで差を詰めたのはオウケンビリーヴ。1、2コーナーを回るところでは差のある7番手あたり。そこから徐々に位置取りを上げ、3コーナーあたりからは、ここで行かないと間に合わないだろうとスパート。そのままの勢いで直線も伸びた。中央のダートでは1200メートルのみを使われていたが、川崎・スパーキングレディーCでは小回りの1600mにも対応できるところを見せたように、地方のコーナーを4つ回るコースでも器用に立ち回る。只牝馬限定のダートグレード(2歳戦は除く)は1600m以上の距離しかなく短距離は牡馬との競争だが…驚いたのはオウケンビリーヴにハナ差まで迫って3着のトーセンハルカゼ。4コーナー9番手から短い直線を追い込み、上り3Fがメンバー中最速の35秒9という数字を見て、あらためて驚いた。中央時代は芝も含めて1700m以上しか使われたことがなく、1400mは2走前に一度大井で経験しただけ。さすがにここで馬券圏内を予想するのは難しい。アンサンブルライフだが、ここでも馬場の内目をうまく立ち回って、これまた際どい4着。それにしても4頭出しだった小久保智厩舎の1、3、4着という結果には恐れ入った。勝ったノブワイルドは、中央でのデビュー戦は芝で7着だったが、2戦目のダート1000mの未勝利戦で2着に1秒7の大差をつける圧勝。ヴァーミリアンの初年度産駒としてダートでの活躍がおおいに期待された。しかし早めに見切りをつけ、中央時の戦績は2歳時のみで浦和の小久保厩舎に移籍してきた。ノブワイルドは途中、落ち込む時期もあったが、6歳のここまで時間をかけて一流馬に育て上げられた。小久保厩舎では5日前の東京記念でもシュテルングランツが7歳にして重賞初挑戦での勝利を挙げていたが、一度落ち込んだ馬を立て直す厩舎力というか、その技術はすばらしい。馬主は前田亘輝さん。中央の所有馬では1000万条件を突破した馬はなく地方競馬でも南関東以外も含めて下級クラスがほとんどで、馬運に恵まれていなかったが、上級クラスでの活躍馬はノブワイルドが初めてといってよく、重賞初制覇がダートグレードのタイトルとなった。
<<
- ノブワイルド
- オウケンビリーヴ
- トーセンハルカゼ
- ネロ
- ウインムート
- ヴァーミリアン
- スピード
- グレード
- パワー
- キングレディー
- アンサンブルライフ
- シュテルングランツ
