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2018/11/27 22:52
種付け情報 - レックススタッド編
今回はレックススタッド。種付け数トップはモーリスやゴールドアクターといったGIウイナーを送り出したスクリーンヒーローでしたがモーリス以降これといった産駒がそれほど出ていない事さらに社台外としては破格ともいえる600万円(これでも100万円減額)という高額種付け料がネックとなり前年比で2割以上種付け数を減らす結果となりました。逆に種付け数を大きく増やしたのはパドトロワで、父*スウェプトオーヴァーボードの死去に伴う需要増もあったでしょうが、中小牧場向けに廉価ながら仕上がりが早く息も長いスピードタイプの種牡馬が求められる世の中になってきているような印象です。
トップはスクリーンヒーローだったが、モーリスフィーバーは完全に下火になっており事実モーリス以降に重賞ウイナーとなったのはジェネラーレウーノただ1頭のみでそのジェネラーレウーノもGIではあと一歩足りず障害で連勝中のトラストのほうが注目を浴びているような状況。とはいえそのフィーバー時に190頭もの牝馬を集めた世代が今年デビューしてすでにオープン勝ち馬も出しておりここから第二の旋風を巻き起こしていきたいところ。
ディープインパクト産駒の快速馬エイシンヒカリはやや減らしたものの2年目のシーズンとしては想定内の数字。競走馬としての晩年は惨敗続きでかなり評価を落とした感はあるが何といってもイスパーン賞で大差の圧勝劇を演じワールドサラブレッドランキングでも首位にランクインしたポテンシャルの持ち主で母父Storm Catというトレンドな配合もあって巻き返しも。
レックススタッドで唯一大幅増となったのがパドトロワ。繁殖シーズン時はまだ産駒のデビュー前だったがここまで重賞勝ちはないもののエーデルワイス賞3着、函館2歳S4着のエムティアン、新馬戦を5馬身差で圧勝したジゴロなどポテンシャルを感じさせる産駒を複数出しておりよほど産駒の出来が良く映ったのだろう。このタイプが今後廉価版種牡馬の典型的なトレンドになっていきそう。
社台から移ってきたスマートファルコンは新天地でも種付け数の減少を止めることはできず、ついに100頭割れ。同じゴールドアリュール産駒のエスポワールシチーが南関等で大活躍しているのとは裏腹に全く駄目では…
ローエングリンだが、ロゴタイプ以降大物産駒には恵まれず種付け数は減少し続けている。そのロゴタイプは父の古巣である社台で種牡馬入りし100頭近い牝馬を集める人気種牡馬となっているがシングスピール×*カーリングという良血馬だけに第二のロゴタイプを出せるポテンシャルは十分ある筈
マツリダゴッホは大幅に減らして過去最低の種付け数に。ただ今年になってロードクエストがスワンSを制して2年ぶりの重賞勝ちを飾ったほか5歳馬カルヴァリオがオープン入りを果たすなど意外と成長力のある所を見せているだけにディバインコードの急死は痛い
一時は250頭を超える牝馬を集めるなどトップ種牡馬としての地位を築いていたネオユニヴァースだが大幅減で同馬も過去最低の数字となっている。最近は芝よりダートの勝ち星のほうが圧倒的に多くなっており100万円の種付け料では割に合わない印象もあるが中にはスマハマのような圧倒的なポテンシャルを誇る馬もおりまだ侮れない
タニノギムレットは全盛期の面影は全くなくやはり過去最低を更新。今年は単勝100倍のメドウラークが七夕賞を制して話題となったが今年のリーディング50位以内も厳しそうで来年20歳という高齢を考えてもここからの巻き返しはかなり厳しそう。今年の2歳にゴドルフィン生産のマル外産駒(いとこディーマジェスティ)がいるが…
他はショウナンカンプは昨年の半分以下に減らしてしまいましたが今年はラブカンプーがスプリンターズSやセントウルSで2着に入る等で来年度は種付け数が盛り返す可能性がかなり高いと思われます。ラブカンプーの半兄はオーシャンS勝ち馬キングハートで良質の牝馬さえ集まればまだまだ一流馬を出すポテンシャルを秘めているということであり何とかこのラインからもテスコボーイの父系が継承されればと思う。
大苦戦のアポロキングダムだが最低限の頭数はキープ…先日同じ父Lemon Drop Kid のBeach Patrol の導入が発表で更に父父 Kingmambo 母父Storm Cat はロードカナロアと同じ…
なお、昨年まで繋養されていた*エーシンフォワードは今年から生まれ故郷であるニューヨークに渡り、ロックリッジスタッドにて3500ドルで供用され12頭の牝馬を集めた模様。同じエイシンのマイルChS勝ち馬*エイシンアポロンはイーストスタッドに移動となっており、ゴールドアリュールの全弟ゴールスキーは熊本のストームファームコーポレーションにて種牡馬を続けている