種付け情報 - 優駿スタリオンステーション編

ここは他の種馬場に比べて安定した人気を誇る種牡馬を取り揃えており、社台以外で唯一200頭を超えたアジアエクスプレスを筆頭に、その父で過去最高の種付け数となったヘニーヒューズ、今年から種牡馬入りした未完の大器シルバーステート、2シーズン目を迎えるホッコータルマエ、そしてダートで安定した成績を残すエスポワールシチーと5頭が150頭を超えてきました。シルバーステートを除く上位10頭のうち7頭までもが前年度より二桁以上種付け数を増やしておりかなり華やかな印象
アジアエクスプレスは昨年度より大幅に種付け数を増やして200頭の大台を超えた。競走馬としての実力は一流ではなかったが芝ダート兼用タイプで仕上がりが早く、父系もトレンドで種付け料も安いとくれば人気を集めるのも当然か。直父系以外はかなり異系血脈を集めた配合となっており意外と奥が深そうな印象
アジアエクスプレスの父ヘニーヒューズも大幅増で過去最高の種付け数となった。種付け数では子に及ばなかったが種付け料はその6倍であり生産者から極めて高い支持を得ているといっていいだろう。今のところ日本供用後の活躍馬はドンフォルティスくらいだがダート1200mで3連勝中のクイーンズテソーロなど素質を感じさせる産駒もおり楽しみ
驚愕なのはシルバーステートでいくら好素質馬だからといってOP未経験馬に200頭近い牝馬が集まるとは思わない。5戦4勝2着1回で唯一負けた相手は後GI馬アドマイヤリード、ラストランの準OPは後の重賞馬エテルナミノルに完勝と相対的には重賞クラスの実力を持っていたのは間違いないが果たしてその真の実力は？
ダートのチャンピオンホッコータルマエもその人気は衰えず2年目のシーズンながら20頭近く種付け数を増やした。とにかくその成長力が魅力で3歳時はそこまで目立つ存在ではなかったが古馬になって覚醒し最終的にGI10勝の記録を打ち立てた。地方向けでコツコツというよりは一発大物タイプという印象
初年度産駒のヤマノファイトが南関東で大暴れしているエスポワールシチーは種付け料の増額にもかかわらず40頭近く種付け数を増やして過去最高の数字をマーク。他にも兵庫ダービーのコーナスフロリダ、ユングフラウ賞のエターナルモールなど早くも初年度産駒から5頭の重賞ウイナーを出しており今後サウスヴィグラスに代わって地方ダートの覇権も
カレンブラックヒルは3年連続の３桁は未達成も過去2年間でノーザンファームが20頭以上牝馬を送り込む等期待されており3千万円以上の高値で落札された産駒も出ている。父ダイワメジャーは来年カレンブラックヒル、コパノリチャードと相次いでGI馬が種牡馬デビューを迎える
ベーカバドは前年度より種付け数を減らしたもののとりあえずは踏みとどまっている。なかなか産駒の特徴がつかみづらくタイセイエクレールはダート短距離エネスクはダート中距離ダブルシャークやアップクォークは芝の中距離と不安定。逆説で母系の持ち味を伝える種牡馬という事もいえるがまずは重賞クラスの産駒が出てこないと
キングヘイローはさすがに23歳という高齢もあって種付け数を減らしているが、今年もキタサンミカヅキ、ダイアナヘイロー、そしてダイメイプリンセスと3頭のグレードレース勝ち馬を出している
続き。残る14頭を一気に紹介。大きく種付け数を伸ばしたのはサンカルロで近年はそこそこ仕上がりが早くて晩年まで息の長い活躍が期待でき、芝の短距離を走るスピードを持ちながらダートも走れる血統背景があり、なおかつ馬格があって種付け料が安いというこうしたタイプが実績の割に意外と人気を集める傾向があるように思います。その一方で実績でははるかに上のロジユニヴァースがその1/4しか牝馬が集まらないというのも厳しい状況ですね…
ヘニーヒューズを父に持つヘニーハウンドはファルコンSＶ後休養後オパールSを制した馬で、同馬も種付け料の減額と最近のトレンドの影響を受けて種付け数を増やした。というよりもむしろ昨年50万で20頭も牝馬を集めたことのほうが驚きだがそれだけヘニーヒューズに対する期待が大きいということだろう
ヘニーヒューズ産駒の条件馬だったサウンドボルケーノですら二桁の牝馬が集まる人気ぶり。これまでデビューした7頭のうち4頭が勝ち上がるなどまずまずの勝ち上がり率を見せている。ヘニーヒューズ系種牡馬は本家が350万、アジアエクスプレスが60万、ヘニーハウンドが30万、そして同馬が10万と需要に応じて様々な価格帯の種牡馬を取り揃えているのも強み？
実績は断然のロジユニヴァースは種付け数が減り続け遂に一桁に。ピースユニヴァースを出す等産駒の印象は悪くないがやはり現役時代晩年のイメージを未だに引きずっている？ネオユニヴァース産駒だけに牝馬さえ集まれば…