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2018/12/18 22:53
種付け情報最終回 - イーストスタッド編
最後ははイーストスタッド。種付け数トップはすでにベストウォーリアを出しているマジェスティックウォリアーで今年が3年目のシーズンになりますが過去最多の牝馬を集めることに成功しました。それ以外にもヒムヤー系種牡馬として世界で最も牝馬を集めたダノンレジェンド、初年度から芝ダート問わず勝ち馬を送り出しているダンカークが100頭を超えてきました。とはいえ上位陣がいずれもダートや短距離向きの種牡馬で若干地味な印象はぬぐえないでしょうか。クリンチャーが芝で活躍したディープスカイは種付け数が増えるどころかさらに減らしてしまいました
種付け数トップは南部杯を連覇したベストウォーリアの父マジェスティックウォリアーで種付け料の減額もあって過去最高の種付け数をマークした。マル外あるいは持込馬としてデビューした産駒は3頭すべてが勝ち上がっており、そのうちエアアルマスは芝で勝ち上がるなど芝ダート問わず活躍が期待できそう。ベストウォーリアはすでに競走馬登録を抹消され優駿SSでの供用が決まっている
Himyar を祖とする異系種牡馬ダノンレジェンドは同タイプのサウスヴィグラスの死去などもあって大幅に種付け数を増やし100頭越えを記録した。これは米国も含めヒムヤー系として唯一の数字となっている。母の半弟に昨年の米3歳牡馬チャンピオン West Coast がいるほか、自身の兄弟の中央勝ち馬率も100%と血統的には申し分なく場合によってはサウスヴィグラス以上も狙える種牡馬ではないだろうか
今年4シーズン目のダンカークは種付け数を伸ばして100頭台復帰。血統的にはダート向きだがかつてのシャトル先のチリではエルダービー(T2400)馬を出しているし今年デビューした日本生まれの産駒もOPカンナSで3着に入ったキタイ、OP福島2歳Sで3着に入ったマイネルアルケミーなど芝での活躍馬が目立っている。うまくすれば芝ダート兼用種牡馬として人気が伸びる?
メイショウボーラーも昨年より種付け数を増やした。ただそのラインミーティアは蹄葉炎により死亡、ニシケンモノノフも引退して種牡馬入りとオープンクラスが相次いで姿を消しており、来年も100頭近い種付け数をキープできるかどうかは微妙な所
今年もキンショーユキヒメが福島牝馬Sを勝ち、アスターサムソンが京都ハイジャンプを制すなど種牡馬としても現役時代同様渋い活躍を見せるメイショウサムソンの種付け数が伸び悩んでいる。特に牝馬限定重賞での存在感は上々で今では初年度JRA未勝利に終わったとは思えない程だが牡馬が…と他が地味オペラハウス系は重いとの偏見は根強い
一時の種付け数一桁という死の淵からはよみがえったものの、低空飛行が続くディープスカイ。それまでのダート向きのイメージを一新するようにクリンチャーが京都記念勝ち、菊花賞2着、春の天皇賞でも3着と王道路線で結果を残したが、まるで種付け数への影響はなかった。これではクリンチャーG1勝っても乗馬かも…
オウケンブルースリは前年度1頭から一気に16倍の牝馬を集めた。とはいえクラシックホースということを考えればそれでも非常に寂しい数字だが、今年はオウケンムーンの母ムーンフェイズ、スズジュピターの母ジュピターズジャズなど3頭のノーザンファーム所有の牝馬に種付けを行っており、第二のオウケンムーンが誕生する可能性も
トゥザグローリーはほぼ昨年と変わらず。今年初年度産駒がデビューし中央でも現在20頭以上の産駒がデビューして未だ勝ち星をあげられておらずいくら好調のキンカメ産駒でも来年の種付け減は避けられそうにない
超良血馬ロードアルティマは数少ない産駒がそこそこ走ったことで増やしたがその世代でオープン特別2勝のタイムトリップが出たのが目立つ程度で大きく種付け数を減らした。今年はまだ中央で1勝しかあげておらず来年はさらに種付け数を減らしそう
イーストスタッドの続き。今回紹介するメンツは最大でもバンブーエールの11頭と哀愁漂うメンバー構成となっていますが、そのバンブーエールはこの間オープン馬を出しましたし、AEIも1を超えているということで今後種付け数が増えてくる可能性は十分あるでしょうね。さらにヒラボクディープ、ヒストリカルと2頭のディープインパクト産駒が種牡馬デビューしましたが、いずれも種付け数は一桁に終わっており、そろそろディープインパクト後継が飽和してきた感は否めないですね。今のところ種牡馬の父としてはキングカメハメハほどのインパクトはないですし、今後は種牡馬入りする馬も厳選されていくでしょうか。
なお、昨年まで供用されていたヴァーミリアン、*ヴリル、グランシュヴァリエ、ゴールドヘイロー、*タイキシャトルは種牡馬を引退しており、*ストーミングホームはクラックステーブルへ移動している