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2019/06/04 22:56
伊吹雅也のPOG分析室…前年上位入賞者レビュー〜ロジャーバローズ関係なし?
ダービーをもって「POG 2018」が終了。各ワールドの最終順位が確定。既に新シーズンの第1回入札が始まっており多くのプレイヤーはそちらに目を向けていると思いますが、冷静に前シーズンの反省を行うならこのタイミングがベストであることも事実。今回は「POG 2018」の最終結果や各ワールドでチャンピオンとなったプレイヤーたちの指名を振り返ります。
最高位クラスのスペシャルワールドはXさんが2連覇を達成! ヴェロックスを筆頭とする層の厚いラインナップで2位に食い込んだYさん、ロジャーバローズ(リトルブックの2016)で5月26日(日)の日本ダービー(3歳G1・東京芝2400m)を制した3位のZさんも素晴らしい指名でしたがそんなお二方におよそ3億円もの大差をつける圧巻の勝利でした。前シーズン「POG 2018」のX氏ははダノンファンタジー(ライフフォーセールの2016)で12月9日(日)の阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳G1・阪神芝1600m外)を、サートゥルナーリア(シーザリオの2016)で12月28日(日)のホープフルステークス(2歳G1・中山芝2000m内)と4月14日(日)の皐月賞(3歳G1・中山芝2000m内)を勝利。既に皐月賞の時点で「優勝はほぼ確定。あとは後続をどこまで離すか」という状態だった訳です。仲間内で行う数名〜十数名のPOGならいざ知らず、参加者30名以上しかも著名なプレイヤーや各ワールドの優勝経験者が集うスペシャルワールドでこんな結果になるとは…。こうしてXさんの実力が可視化されそれを肌で感じることができたという一点だけをもってしても、私は「創設当初から『POG』に参加し続けてきた甲斐があったなぁ」と思います。ただ一応補足しておくとこのような展開になったのはXさんと他プレイヤーの実力差だけが原因ではありません。前出のダノンファンタジーとサートゥルナーリア、さらに朝日杯フューチュリティステークス(2歳G1・阪神芝1600m外)やNHKマイルカップ(3歳G1・東京芝1600m)を勝ったアドマイヤマーズ(ヴィアメディチの2016)、桜花賞(3歳G1・阪神芝1600m外)を勝ったグランアレグリア(タピッツフライの2016)はいずれも昨年の6月にデビューした馬。早期デビューの評判馬がそのままビッグタイトルを獲得した結果、実質的な決着が早まったのです。こうした傾向は数年前から顕著になっていましたが、昨シーズンはついにひとつの到達点を迎えた印象。今後もしばらくは続く可能性が高いと見るべきでしょう。ただ、早期デビュー組の人気はこれまでよりもさらに過熱するはず。運にも左右される厳しい入札となることを承知で争奪戦に参加するべきなのか、それとも揺り戻しが来る方に賭けて争奪戦を避けるべきか―。「POG 2019」の入札はこのあたりが最大のポイントかもしれません。こうした中で絶対王者のXさんがどう動くのかも気になるところ。スペシャルワールドの私は参考にできませんが皆さんはぜひXさんの入札をチェックしてみてください。G1ワールドで優勝を果たしたのはYさん総獲得賞金の16億9537万円は全ワールドを通じてトップの数字です。指名馬20頭のうち、アドマイヤマーズ、グランアレグリア、サートゥルナーリア、ダノンファンタジーの4頭がG1制覇。他にもイベリス、ヴェロックス、ダノンチェイサー、ルガールカルムがオープンクラスのレースを勝ちました。……なんかもう「完璧な指名だった」としか言いようがありませんね。「タイムスリップしてきた未来人が怪しまれない程度に手加減して選んだ20頭」と言われても違和感を覚えないレベル。私の中では、ロジャーバローズやラヴズオンリーユー(ラヴズオンリーミーの2016)が入っていないのも「身バレを恐れた未来人なりのカモフラージュ」という結論になりました(笑)与太話はさておき、Yさんが素晴らしいのは、デビュー前の指名とデビュー後の指名を上手く併用している点。イベリス、ヴェロックス、サートゥルナーリア、ダノンチェイサーあたりはデビュー前の指名でしたが、グランアレグリアやルガールカルムは新馬を勝ち上がった後に、アドマイヤマーズやダノンファンタジーに至っては2勝目をマークした後に獲得していらっしゃいます。一般的なルールのPOGと違い、シーズンが始まってからも指名馬を追加できるのがこのPOGの醍醐味。デビュー後のパフォーマンスから将来性を見抜く眼力や、仮想オーナー枠をどれだけ残しておくかといった戦略も最終的な成績に影響してくるのです。
G2ワールドを制したのは、アドマイヤマーズ、グランアレグリア、サートゥルナーリア、ダノンファンタジーのG1ウイナー4頭に加え、計11頭の指名馬がオープンクラスのレースを制したZさん…(略
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続)G2ワールドを制したのは、アドマイヤマーズ、グランアレグリア、サートゥルナーリア、ダノンファンタジーのG1ウイナー4頭に加え、計11頭の指名馬がオープンクラスのレースを制したCaltechさん。このクラスでは、2位のMonchengladbachさん、3位の4papaさん、4位のスズカアサカオーさん、5位の岡村信将さん、6位の雅夢。さんも前出のG1馬4頭を獲得していました。ハイレベルな争いだった分、層の厚さで頭ひとつ抜け出したCaltechさんにとっては会心の勝利だったんじゃないでしょうか。早期デビュー評判馬が概ね期待に応えたシーズン、かつ仮想オーナー枠が多いワールドとなると、今後もこのあたりが優勝争いのボーダーラインになりそうです。デビュー前の指名だけで複数のG1ウイナーを揃えるのは難しいと思いますし、長期的な戦略をイメージしたうえで臨むべきでしょう…難