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2019/06/17 22:40
【ユニコーンS】【函館スプリントS】、2重賞回顧
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スタート直後に3頭が雁行状態でハナを争ったこともあり、前半3ハロンが33秒9というハイラップに。ただ、このペースの割りに極端な縦長の展開となったわけではなく、脚抜きのいい高速馬場や、結果的には2着馬を除いて前々で立ち回った馬たちが掲示板を占めたことを考えても、数字ほどのハイペースではなかったのかもしれない。ワイドファラオは、最内枠から抜群のスタートを決め、初ダートであっても芝の部分で十分な加速ができたことで、ハナ争いを制した形。半マイル通過も45秒8という速さであったが、そこから一旦息を入れて後続を引き付ける形となったことが、最後に2着馬に並びかけられてからのもうひと伸びに繋がったと言える。陣営もデビュー当初からダート適性を感じていたとはいえ、やはり初の実戦でこれだけの走りを見せるのは只者ではない証拠。ダートなら間違いなくGIにも手が届く器だろう。
2着デュープロセスは、序盤こそハイラップを中団で控える形だったが、外を回って徐々にポジションを上げ、直線で力強く抜け出す完璧なレース運び。最後は勝ち馬の驚異的な粘り腰に屈したが、これは相手を褒めるべきであり、これまたGIレベルの力を示したように思う。
3着ダンツキャッスルは、序盤がスプリント戦並みのラップだったこともあってハナ争いに参加できなかったが、今日のように好位からでも競馬ができたことは大きな収穫だった。最後は流れ込む形での3着争いの中で、ゴール前でしっかりと脚を伸ばしたあたり、マイルよりも長い距離でこその馬だろう。
4着ヴァニラアイスは、逆にマイルが少し長かったか。ただ、今日のペースで先行して崩れなかったあたり、これまた今後が楽しみな馬だ。
5着エルモンストロは、好位のインをロスなく立ち回っての流れ込み。速い脚にには欠けるが上手な競馬ができるタイプだ。デアフルーグは、出遅れは許容範囲だったが、道中は2着馬を前に見るポジションで運びながら、直線を向いて反応できなかった。速い時計の決着に対応できなかったと言えばそれまでだが、まだこれからの馬かもしれない。
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初ダートで前半3ハロンが33秒9でぶっ飛ばして、デュープロセスに差されなかったのだから仕方ない。ワイドファラオ陣営に脱帽です。
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前代未聞の予期せぬアクシデントにより、7頭立ての少頭数に。禁止薬物問題への対処の是非はともかくとして、重賞としてはかなり淋しいメンバー構成となったことは否めない。レース直前の雨の影響もあったとはいえ、時計的にも通常の重賞レベルには達していない一戦だった。
カイザーメランジェは、前半3ハロンが34秒1という楽な逃げ。そう速い上がりは使えない時計のかかる馬場で、これだけのペースで逃げることができたのなら、オープン特別でソコソコの実績を残していた馬の逃げ切りも何ら不思議ではない結果だ。ただ、あくまで走破タイムなどの数字は平凡極まりなく、今後も重賞ではよほど恵まれないと厳しいだろう。
2着アスターペガサスは、今日の楽なペースを2番手で運びながら、勝ち馬に並びかけるどころか、先に手応えが怪しくなってしまったもの。その手応えの割りには何とか2着を守れたのも、他馬より軽い斤量だった分であり、さほど評価のできる内容ではなかった。
3着タワーオブロンドンは、今日のペースなら初の1200mでも追走に苦労する馬ではないはずだが、少しジックリ構え過ぎてしまったか。直線ではそれなりの脚を見せたが、58キロの斤量もあって、突き抜けるまでには至らなかった。
4着ダイメイフジは、ベストの走りができさえすれば足りていいメンバー構成だったが、初の洋芝、しかも渋った馬場は一息の馬なのだろう。
5着ペイシャフェリシタは、逆にこういう馬場は得意だったはずだが、直線で全く反応せず、期待外れの内容だった。
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まさかのキングマンボ系・エルコンドルパサーの孫だったけど、主要4場ではタフな中山の成績が一番良い。同じ洋芝の去年の札幌のHBC賞(1000万)勝っているので、この少数頭面子なら紐には充分に入れれた…反省。