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2019/06/21 20:59

矢作芳人調教師、突然Yahoo!で癌だった事を告白…

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2014年と16年にJRA賞最多勝利調教師賞を手にした矢作芳人。16年にはリアルスティールがドバイターフを優勝し、念願の海外G1初制覇も成し遂げた。しかし、まさにその年、伯楽はまさかの告知を受けた。「PSAの検査をしたところ数値が高いと診断されました」
P S Aとはprostate-specific antigenの頭文字。この数値が高い場合に考えられる疾患の一つに前立腺癌があった。 そこで、早期発見のために特殊な検査薬で癌細胞に目印をつける、いわゆるPET検査をした。その結果、前立腺癌との診断。後にステージ2まで進行していた事が判明する。「開成高校の同級生に医者も沢山いました。彼等が『今の医療なら大丈夫』と言ってくれた事もあって、悲愴感はありませんでした。たまには休むか……と切り替えて考えました」 同年7月13日、管理するキョウエイギアジャパンダートダービーを優勝してから、約1週間。手術を施した。「麻酔で眠らされる時は『このまま目を覚ませなくなるんじゃないか?』って不安になり、さすがに怖くなりました」しかし「羊を5匹も数えたくらいで眠りに落ちた」。そして、目が覚めた時には尿管に管が差し込まれていた。「痛みは丸2日間、続きました。管が抜けるまでが1週間。更に他の部分も管だらけで、寝返りさえ打てず、忍耐力が養われました」今だから微笑まじりに話せるが、いつ終わるとも分からない痛みが日数単位で続くというのは、確かに地獄の苦しみだった事だろう。退院は2週間で出来た。しかし、本当の戦いはそこからだった。筋肉のリハビリを行ったが、尿を制御する事が出来ず、紙オムツの生活が半年は続いた。「普通の生活が出来るようになるまでは1年スパンでかかりました」
●娘の涙と父の二律背反する気持ち
なんとか完治したかと思えた18年には連闘で挑んだモズアスコットが安田記念(G1)を優勝した。秋にはリスグラシューがエリザベス女王杯(G1)を制覇した。矢作の次女・矢作麗の大きな瞳から、涙が止めどなく溢れた。リスグラシューの次なる標的は海の向こう。香港ヴァーズでG1連勝を狙ったが、2着に惜敗した。「ゲートボーイの存在が大きい事もあり、連れて行ったのですが、環境の変化に対する弱さが出て、正直、万全と言える態勢に持って行くのは難しかったです」そんなおり、再び芳しくない検査結果が出た。19年になってから精密検査をすると、33回に及ぶ放射線治療が必要と診断された。2月、3月は都内に残り、月曜から金曜まで、毎週5日、通院。放射線治療を行った。「副作用で全身がダルくなりました。毎週日曜の夜『明日からまた治療だ』と考えるだけで憂鬱になりました」そんな長い戦いを経て病を克服した。闘病期間中、指揮官を欠いた厩舎は円滑に事を進められたのだろうか? 矢作が答える。「仕事には一切影響しませんでした。私がいない事でスタッフは責任感が強くなりました。また、私自身も皆を頼るようになりました。そういう意味で絆はより強固なモノになったと思います」4月にはリスグラシューが再び香港へ飛び、クイーンエリザベス2世カップ(G1)に臨んだ。
「結果的にはまたしても勝てませんでした(ウインブライトの3着)。でも、前年の香港ヴァーズの時よりも環境の変化には対応出来ていました。スタッフも頑張ったし、馬自身も成長してくれた事が嬉しかったです」そして5月には府中の坂でラヴズオンリーユーが先行勢を一蹴。無敗で樫の女王の座に就いた。オークス(G1)制覇である。「この時は自信がありました」今秋、まずは秋華賞を目標として、結果次第ではジャパンカップや有馬記念といった古馬の牡馬相手のレースも視野に入れたいと言う。(続く

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