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2019/09/04 23:44

美浦のウッドチップコースの改修工事が終了小島調教師「関東馬の成績も上がるのでは」

ついに関東馬たちの新たな鍛錬場がお披露目だ。3日美浦トレーニングセンターの新ウッド(W)コースが運用スタート。6月25日から行われていた改修工事が終了し、多くの馬がその走り心地を堪能した。現場の声が多く反映された新コースはコーナーが緩やかになり、府中と同じ左回りでの調教も可能に。実装初日の各陣営の評判は上々だ。全てのホースマンが目指すダービーに直結する日も、そう遠くはない。
9月最初の調教日美浦トレセンには新鮮な光景が広がっていた。かつてダートが敷かれていた最も外に位置するDコースが、褐色のWチップで埋め尽くされている。そして左回りでゴールを目指す調教馬たち。名伯楽・国枝調教師も「いろいろと良くなったね。これで強い馬をつくれということでしょう」と満足そうだ。
使用頻度の最も高いWコースの改修は大きな期待をかけられていた。内から2つ目に設置されたこれまでのBコースから、Dコースへの入れ替え。幅員は20〜30メートル広くなり、コーナーのきつさが解消された。奥村武師はその恩恵が最も大きいと証言。「調教で最優先すべきことは故障をしないこと。コーナーを回りやすくなることで脚元への不安を抑えながら負荷をかけることができる。これはかなり大きい変化です」
また1周の距離自体も1600メートルから2000メートルに延びる。従来は負荷を強めるために最終コーナーから追いだすシーンもあったが、直線だけでしっかりと脚を伸ばすことが可能に。「直線が長くなるのもいい。道中で我慢させても、そこからの距離があるからね」とは国枝師。競馬を覚える段階の若駒に“ためる競馬”を仕込みやすくなるメリットもある。
そして直線に坂があったBコースでは不可能だった左回りでの調教も曜日指定でスタートする。栗東トレセンでは既に行われているが、ようやく関東馬たちも、ダービーやオークスが行われるホーム競馬場とも言える府中(東京)と同じ左回りで鍛錬できるようになる。この日、調教にまたがった松岡は「一番の利点は左右で乗れること。栗東のコースに近いイメージでしたね。さらにいい馬づくりができると思う」と声を弾ませる。22年には高低差が33メートル(今は18メートル)の新坂路も完成予定。どんどん進化する調教施設を武器に、関東馬たちのさらなる躍進が始まりそうだ。
【「滑りやすさ」防止も】新Wコースには細かい配慮も施されている。敷き詰められたウッドチップは下層部分は新しいものだが、競走馬が接する上層部は使用済みの古いものが使われている。奥村武師は「(チップの)粒が大きいと馬が滑りやすくなるんです。コーナーとかで踏ん張りが利かなくなることもあるし、リスクが大きい。上手に移行していただけました」と納得の表情。これまでBコースで活躍してきたチップたちは、新コースでも競走馬たちを支えている。

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    2019/09/17 23:20 ブロック

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    2019/09/05 00:14 ブロック

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    2019/09/05 00:04 ブロック