サマーセール概要と４日間それぞれの最高落札馬

◆サマーセールが連日開催
24日(月)のセレクションセール終了後25日（火）より新ひだか町静内の北海道市場を会場にサマーセールが始まっている。新型コロナウイルス感染拡大により、5月のトレーニングセール(札幌競馬場)が中止となり、さらに7月に予定されていたセレクションセールは1か月の延期で、ようやく今回、日高管内では今年初めてのサラブレッド市場開催に漕ぎつけた。セレクションセールでは223頭中184頭が落札され、昨年を大きく上回る32億6300万円(税込み35億8930万円)の売り上げを記録し↓
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売却率は前年より約１％減だったが、史上２位の８２・５１％。売却総額は、３２億６３００万円（金額は税別）を記録。前年を３億８９６０万円も上回り、０１年から始まった同セールのレコードを樹立した。最高価格は、キルシュワッサー２０１９（牡、父ドゥラメンテ）の７２００万円で、廣崎利洋ＨＤ（株）が落札した。また、唯一のディープインパクト産駒の上場となったティズウインディ２０１９（牝、父ディープインパクト）は、牝馬の最高価格となる５８００万円で、石川達絵氏が落札した。
種牡馬別の売却ランキングは、キズナが１０頭の上場で９頭が落札。２番目の高額となる６０００万円で、寺田千代乃氏が落札したスマッシュハート２０１９（牡、父キズナ）を筆頭に、２億７１００万円でトップだった。以下、ヘニーヒューズ、ロードカナロア、エピファネイア、モーリス、ドゥラメンテ、ドレフォン、ルーラーシップ、シニスターミニスター、リオンディーズが１億円を超えた
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翌日４日間のサマーセールに↓

※１日目
まず話題を提供したのがマドリガルスコアの2019。北海道静内農業高等学校の生産馬で父はマクフィ。3年生の女子生徒が手綱をとりステージに姿を現すと250万円から始まった価格はどんどんつり上がりあっという間に1000万円を突破した。さらに価格は高騰し2000万円を超えてついに2500万円(税抜き)にまで到達。落札の瞬間は場内から拍手が起こる感動の場面が現出した。落札者はテイエムの冠名で知られる竹園正継氏。比較展示時から注目していたとのことで外に出てからは笑顔で3人の高校生と一緒に落札馬を挟んで記念撮影に応じていた。
初日の最高価格馬はタムロウイングの2019(牡鹿毛、父シニスターミニスター、母の父ブラックホーク)の3200万円(税抜き)。浦河町・(有)宮内牧場の生産・上場馬で、落札者は前田晋二氏。また牝馬では、450番コパノマルコリーニの2019(鹿毛、父リオンディーズ、母の父マヤノトップガン)の1600万円(税抜き)が最高価格であった。生産・販売申込者は日高町・(有)前野牧場。落札者は(株)LEVEL-K

※２日目
最高価格馬は先日の函館記念で3着と好走したバイオスパーク、2015年関東オークス2着ポムフィリアの半弟「ナナヨーティアラの2019」(牡、父ハーツクライ)、4800万円で(有)ビッグレッドファームが落札。
2009年フラワーC優勝馬ヴィーヴァヴォドカが叔母にいる「トウカイファインの2019」(牡、父ミッキーアイル)が2番目の高額馬で、(株)カナヤマホールディングスが2500万円で落札した。

※３日目
3日目は1歳馬278頭が上場され(欠場16頭)、うち218頭(牡馬126頭、牝馬92頭)が落札。最高価格馬は「ペブルガーデンの2019」(牝、父エピファネイア)で、2400万円で岡田スタッドが落札。全兄のグラティトゥーが23日の新馬戦を5馬身差で勝利している。

※４日目
最終日となる28日は1歳馬241頭が上場され(欠場21頭)、うち194頭(牡馬114頭、牝馬80頭)が落札。売却総額は11億4820万円(以下、金額は全て税抜で表記)で、売却率は80.49％、平均価格は約592万円だった。
最高価格馬は兄にJRA2勝のフレッシビレ、近親に米G1・4勝のEscenaがいる「デラモーレの2019」(牡、父エピファネイア)を3000万円で永井商事(株)が落札。
2番目の高額馬は2代母に日米で重賞勝ちを収めたフェスティバルがいる「サトノハニーの2019」(牡、父ドレフォン)を2100万円でこちらも永井商事(株)が落札した。

※コロナ禍の情勢の割にはサマーセールは及第点を与えられる程度に、なんとかなった模様…。