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2020/09/23 23:25
【交流重賞回顧】オーバルスプリント,58kgでもサクセスエナジー完勝交流V4
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浦和競馬場で行われたオーバルスプリント(Jpn3・3歳上OP・ダ1400m)で3番人気、松山弘平騎乗、サクセスエナジー(牡6・栗東・北出成人)が快勝。2馬身差の2着にベストマッチョ(騸7・川崎・佐々木仁)、3着に1番人気のノブワイルド(牡8・浦和・小久保智)が入った(良)
1着サクセスエナジー 松山
2着ベストマッチョ 森泰斗
3着ノブワイルド 左海誠二
4着ぅ汽凜 川田
-サクセスエナジー 29戦11勝
父:キンシャサノキセキ
母父:ジャングルポケット
馬主:高嶋哲
生産者:タニグチ牧場
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ノブワイルドは今回も内目の3番枠に入り他に何がなんでもという逃げ馬もいないことから楽に先手がとれるかと思ったがそうはならなかった。ゲートを出たのはいつものように速かったが、二の脚が速かったのはベストマッチョ。内のノブワイルドは引くわけにはいかないので、鞍上がムチを入れ気合をつけた。一方のベストマッチョは、そのノブワイルドを見て反応してしまったのかどうか最初のゴール板を過ぎたあたりで行きたがるような素振りを見せ、鞍上の森泰斗騎手が抑えようとする場面があった。勢いがついてしまったノブワイルドは、2コーナーを回るあたりでベストマッチョを2馬身ほども離して単騎の逃げ。最初の3Fのラップが、11.7-11.0-11.9で、34秒6。これは速い。ノブワイルドは3コーナーで息切れ。思わぬハイペースに加えゲート入り直前に馬体検査に至る出来事で精神的な影響もあったのかどうか。
それにしてもサクセスエナジーは、他馬より3kg以上重い58kgを課せられながらそのハイペースでも難なく3番手を追走した行きっぷりがすばらしかった。3コーナー過ぎでは軽く促しただけでベストマッチョをとらえ直線で引き離すと、さすがに前半が速かっただけに最後の2Fは13.4-14.3とかかったがそれについてこられる馬もいなかった。サクセスエナジーは7月のプロキオンSでは行きっぷりが悪く10着に敗れていたが、そこから2カ月の間隔をとって立て直したのだろう。目標とされるJBCスプリントに向けて期待の高まる勝利となった。
ベストマッチョもゴール前ではさすがに脚が上がって2馬身差の2着。前走プラチナCは2番手から早め先頭で完勝だったが、改めてレースを見返して見ると、やはりスタート後の直線では内の逃げ馬をムキになって追いかけるような場面があった。ただそのとき逃げたエッシャーと今回のノブワイルドではスピードの絶対値が違う。厳しいペースをつくったのは逃げたノブワイルド自身ではなく行きたがってしまったベストマッチョに厳しいペースをつくらされてしまった。
ベストマッチョは中央時代は2018年1月にオープンのジャニュアリーSを制したが、その後の成績は頭打ち。しかし今回も含め南関東に移籍してからの3戦のレースぶりは明らかによくなっている。コーナーを4つ回る地方の小回り1400メートルという舞台が合っているのかもしれない。
ノブワイルドは3コーナー過ぎで2頭から一旦は置かれてしまったが、直線では盛り返す底力を見せた。ベストマッチョにもう一度迫ってのゴールは惜しくもハナ差で3着。完全にバテたわけではなかったところを見ると、やはり精神的な何かがあったのかもしれない。
5頭が単勝3〜4倍台で人気を分け合う形となって、実際にその5頭が掲示板を占めたのだが4着サヴィ、5着トップウイナーは見せ場をつくれなかった。
サマーチャンピオンでは抜群のダッシュから逃げ切っていたサヴィだが、包まれると気性的に難しいところがあるようで、最初の直線でベストマッチョに先を越され文字通りその後塵を拝する形になって行く気をなくしてしまったのかもしれない。1、2コーナーを回るあたりでどんどん位置取りを下げてしまった。
トップウイナーは道中サクセスエナジーから差があっての4番手で、向正面に入ったあたりから追い通しだった。7月のプロキオンSでは快速馬ラプタスの2番手を難なく追走していたが、続く前走盛岡のクラスターCでもスタートからほとんど追い通しだった。状態の問題だったのかもしくは地方の馬場やコースが合わないという可能性はある。
※サクセスエナジーは,かきつばた記念,さきたま杯,黒船賞,今賞と交流4勝、短距離馬なのでJpn1制覇が悲願と。