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2020/12/10 23:36
2021年度 新規調教師免許試験合格者 発表 蛯名、西田、畑端、村田騎手合格
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10日、JRAは令和3年度の新規調教師免許試験の合格者を発表。今回は小林真也、中村直也、西田雄一郎、畑端省吾、堀内岳志、村田一誠、そして蛯名正義ら7名が合格した。
蛯名騎手は過去に2回1次試験を落ちていたが、“3度目の正直”で難関を突破。JRA通算2537勝(G1・26勝を含む重賞129勝)を挙げ、エルコンドルパサーとのコンビでは、サンクルー大賞(仏G1)を優勝し、凱旋門賞では日本馬最高着順となる2着と好走。また10年にはアパパネを牝馬3冠に導くなど日本競馬界を牽引する活躍を見せていた。
今年の10月には元JRA騎手の藤田伸二氏が、『騎手、調教師の1次試験の合否の発表日!』と自身のTwitterを更新。そして『まだ二次試験があるから名前は言えない』としながらも、『調教師の部門で期待していた先輩後輩が無事に通過した』と報告。ファンの中ではその『先輩』に当たる人物が、蛯名騎手ではないかとウワサされていた。
「調教師試験は、1次が筆記試験で、2次は口頭試験。2次は人物考査もあるため、これまでのJRAでの活躍や貢献も考慮されるそうです。蛯名騎手は美浦の後輩たちの教育係のようなポジションも引き受けているなど、『ご意見番』的な存在でもあったため、その点は問題なく、課題は1次のみだと言われていたのですが、その通りでしたね。
見事に合格した蛯名騎手は、今年の有馬記念(G1)出走を視野に入れているサンアップルトン陣営から騎乗オファーがあったといいます。まだ除外される可能性もありますが、同馬の出走が叶った際には、後顧の憂いもなくなったので、スッキリした気持ちで大一番に臨めるでしょうね」(競馬誌ライター)
また今年は蛯名騎手以外にも、ファンからは“千直名人”として名を知られる西田騎手、村田一騎手のふたりも合格者として名を連ねている。
「2010年以降、新潟名物のいわゆる『千直』(芝・直線1000m)では西田騎手が17勝、村田騎手が13勝を挙げるなど活躍。その千直が舞台となる重賞アイビスSD(G3)でも西田騎手が2勝、村田騎手も1勝を挙げていました。
村田騎手は数年前から調教師試験に挑戦(一次は通っていた)。試験のために騎乗回数を減らすなど準備に余念がなかったため、毎年合格が濃厚と言われていたものの失敗。それなのに今年、騎手免許の更新手続きを行なった際には、JRAの関係者から『試験で有利になるためにも、ある程度は騎乗しないと……』とも言われていたといいます。
ですが、自身の事情で一度減らした騎乗数を今さら増やしてくれと言ってもうまくはいかず、苦戦していたようです。今年が正念場だと思われていただけに、本人もほっと胸をなでおろしているのではないでしょうか?」(競馬誌ライター)
「調教師試験を受験する騎手は、例年夏ごろから騎乗回数を絞って勉強に励んでいます。しかし、西田騎手は夏の福島、新潟開催に騎乗しながら合格しているので、驚きましたね。
これには社台F山元トレセンでの勤務経験がプラスになった可能性があります。レースで騎乗するジョッキーとしての経験だけでなく、競走馬の育成に携わっているため、他の騎手よりも試験勉強のスタートが有利だったはずです。今後は異色の経歴を持つ調教師としても活躍してほしいですね」(競馬記者)
同じく調教師試験に合格した蛯名騎手は8月3日〜10月9日の期間はレースに騎乗していない。また、畑端省吾騎手は7月22日〜9月28日、村田一誠騎手は7月26日以降の騎乗を取りやめている。
そんな中、西田騎手は8月23日までいつも通りレースに騎乗しており、9月にも3鞍の依頼を受けているのは異例とも言えるだろう。それでも合格できたのはやはり牧場での勤務経験の賜物だろう。
これから蛯名騎手が調教師として日本ダービー(G1)に挑戦し、西田騎手、村田騎手が千直に管理馬を送り込むという未来もあるかもしれない。新たな道が開いた合格者たちの今後に期待したい。
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※話題の中にない畑端騎手可哀想・・・。