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2021/04/14 23:54

皐月賞まであと5日。空前の大混戦を読み解く「3歳牡馬ランキング」※STより

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今年の3歳牡馬戦線は、GI朝日杯フューチュリティS(12月20日/阪神・芝1600m)の覇者グレナディアガーズ(牡3歳/父フランケル)がマイル路線へ向かうことを早々に表明したことで、GIホープフルS(12月26日/中山・芝2000m)を無傷の3連勝で制したダノンザキッド(牡3歳/父ジャスタウェイ)が中心となって引っ張っていくと思われた。
ところが、同馬が前哨戦となるGII弥生賞(3月7日/中山・芝2000m)でまさかの3着。それまでとは様相が一変し、牡馬クラシック第1弾のGI皐月賞(4月18日/中山・芝2000m)は、多くの馬に戴冠のチャンスが巡ってきそうな混戦模様となっている。
新たに浮上してきたのが、2、3月のステップレースを勝ち上がってきた面々だ。こうした状況にあって、パソコン競馬ライターの市丸博司氏はこう語る。「今年の皐月賞は、空前の大混戦という様相を呈しています。前回(2月4日発表のランキング)のTF指数(※市丸氏が独自に編み出したデータ指数)上位馬があまり数値を伸ばせず、かといって、初めてランクインした馬もそれほど高い指数を出せなかったからです。その結果、上位はかなりのダンゴ状態となっています。まさしく激戦必至の皐月賞。ここではその一戦を前にして、現時点での3歳牡馬のオリジナル番付を発表

クラシック本番を目前にした最新ランキングは、これまでのランキングからガラッと変わった。1位は、エフフォーリア。初のランク入りでいきなりトップとなったこの結果こそ、牡馬戦線がいかに混戦であるかを物語っている。
吉田順一氏
「馬格のあるエピファネイア産駒。まだトモ腰に甘さがあり、頭が高い走法ということもあって、シャドーロールを装着しています。
血統や脚元からすると、本来一瞬の速い脚は使えないはずなのですが、共同通信杯では直線を向いてからの残り2ハロンから1ハロンで10秒8というラップを記録。大型馬のわりには、回転の速い脚が使える特異なタイプです。血統+脚元と馬体+走法がマッチしていないことが、むしろこの馬の強さを生み出しているのかもしれません。好位から速い脚で抜け出して、上がりも最後までしっかりとまとめられるため、皐月賞でも、ダービーでもいい勝負ができそうです。共同通信杯で、朝日杯FS2着のステラヴェローチェ(牡3歳/父バゴ)をはじめ、のちにスプリングSを制すヴィクティファルスや、毎日杯を快勝するシャフリヤールらを子ども扱いにした内容は高く評価せざるを得ません」
土屋真光氏
「毎年、共同通信杯は出世レースとして注目されますが、今年のエフフォーリアはその内容が特に秀逸でした。しかも、負かした馬たちがその前後で重賞を勝っていることで、その強さにより説得力が増しています。仮に皐月賞で取りこぼしがあったとしても、ダービーではそれなりの内容で、きっちり結果を出してくれるのではないでしょうか」

2位は、前回まで1位に君臨し続けていたダノンザキッド。弥生賞の結果を受けて、ポイントも大幅にダウンした。はたして、クラシックでの巻き返しはあるのか。
木南友輔氏
「個人的にはランドオブリバティ(牡3歳/父ディープインパクト)に期待していたので、ここのところの内容を受けてクラシック戦線から離脱してしまったことはとても残念でした。ダノンザキッドには以前から不安を感じていましたが、弥生賞の結果によって、抜けた存在ではないことがはっきりしました。とはいえ、大崩れはしていません。使った上積みはあるでしょうから、本番での逆襲を楽しみにしています」
吉田氏「弥生賞はスタートを決めながらも、無理をせずにじっくりと運ぶ形をとりました。跳びが大きく、エンジンのかかりが遅いことは誰もが承知のことですから、鞍上の川田将雅騎手も皐月賞&ダービーを見据えての騎乗をした、と見ていいでしょう。結果的には、スローペースで速い上がりが求められる流れとなり、外、外を回ったことで3着に終わってしまいました。それでも、トライアルという観点からすれば、上々の内容だったと判断していいでしょう。ただ、ジャスタウェイ産駒は競走成績に波があり、一度の敗戦が精神面に及ぼす影響は多分にあります。また、舞台設定からすれば、直線の長いコースで施行されるダービーのほうが対応しやすく、皐月賞に関しては若干の不安があることは否めません。勝ち負けを演じるには、好位で折り合って早めに踏み込めれば、といった条件付きとなりそうです」

3位は初のランクインとなったヨーホーレイク(牡3歳/父ディープインパクト)。ホープフルS3着のあと、きさらぎ賞でも2着と奮闘したことでポイントを上げた→続く

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    2021/04/16 22:24 ブロック

  • Westphaliaさん

    続>市丸氏
    「2勝馬ですが、ホープフルS3着、きさらぎ賞2着と実績は十分。ここ2戦はいずれも後方に控えて届かず、という結果でしたが、ペースが遅ければ前へ行く脚もあります。どんな展開でも好走できる要素は備えています。ただ、この血統はコンスタントに走る一方で、重賞、特にクラシックに縁がないのも事実。上を見ると、全兄のカミノタサハラが弥生賞を勝ったのみ。一族悲願のクラシック制覇なるか? というと、疑問を感じます」
    4位もラーゴムが初のランク入り。大混戦を象徴するように、5位には4頭の馬が名を連ねた。

    今回のランキングは、3歳牡馬戦線がまさに「大混戦」であることを示している。ということは、本命党にとっても、穴党にとっても、馬券的な妙味は増す。好配当への夢が膨らむ皐月賞のゲートインまで、まもなくである。 

    2021/04/14 23:56 ブロック