競輪
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2021/09/02 23:57
１５年のクラシック２冠馬ドゥラメンテが9歳で急死
15年に皐月賞とダービーを制したドゥラメンテ（牡9）が繋養（けいよう）先の社台スタリオンステーションで急性大腸炎のため、31日午後7時に死亡した。
社台スタリオンステーション事務局の徳武英介氏は「1週間ほど前から右前肢の蹄冠部外傷の治療をしており良化途中でしたが、前日30日より腸炎の兆候があり、その後急激に悪化してしまいました。今年の種付けシーズンも元気に過ごしていただけに信じられないでいます。日本屈指の名牝系出身で日本のチャンピオンサイアー5頭を重ねた名馬の早世だけに、関係者の皆様、ファンの皆様には大変申し訳なく思っております。種牡馬としても頂点を期待されていましたので、残された産駒たちの応援を引き続きお願いいたします。ドゥラメンテの功績に感謝しつつ、心よりご冥福をお祈りいたします」とコメントしている。
同馬は父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴ（母の父サンデーサイレンス）という血統。同期にはキタサンブラック、サトノクラウン、リアルスティールなどの名馬がそろっていた世代で、美浦の堀厩舎からデビューした。14年10月東京の新馬戦は2着に敗れたが、その後、未勝利、セントポーリア賞を連勝。共同通信杯2着から挑んだ皐月賞はテン乗りのミルコ・デムーロ騎手を背に豪快な差し切りでG1初制覇。3代母ダイナカール、祖母エアグルーヴ、母アドマイヤグルーヴとの4代G1制覇の偉業を成し遂げた。続くダービーは04年の父キングカメハメハ、05年ディープインパクトのレースレコードを0秒1上回る2分23秒2のタイムで父子制覇を果たした。ダービー後は骨折で戦列を離れ、復帰戦の16年中山記念を快勝。初の海外遠征となったドバイシーマCはレース前の落鉄もあり2着。帰国初戦となった宝塚記念を2着でゴール後に故障が判明し、現役を引退した。通算成績は9戦5勝2着4回。
種牡馬としては現３歳世代が最初の産駒で、今年の弥生賞ディープインパクト記念を制したタイトルホルダー（美浦・栗田徹厩舎、牡）などが活躍している。
ドゥラメンテは父が日本ダービー馬キングカメハメハ、母がエリザベス女王杯２勝のアドマイヤグルーヴという国内屈指の名牝系出身。名種牡馬５頭（キングカメハメハ、サンデーサイレンス、トニービン、ノーザンテースト、ガーサント）のＤＮＡを受け継いだ良血馬の早い死に、関係者からは無念の声が聞かれた。※馬名はイタリア語の音楽用語で「荒々しく、はっきりと」を意味する。
アドマイヤグルーヴの血脈を、種牡馬では唯一受け継いだドゥラメンテのあまりにも早い死に合掌
- ドゥラメンテ
- ステーション
- キタサンブラック
- サトノクラウン
- リアルスティール
- ディープインパクト
- タイトルホルダー
- キングカメハメハ
- アドマイヤグルーヴ
- サンデーサイレンス
- トニービン
- ノーザンテースト
- ガーサント
- タリア
