2861件のひとこと日記があります。
2022/03/15 23:28
トライアル終了で見えて来た桜花賞(G1)の勢力図,他優先出走順など
>>
13日に行われた阪神競馬場のフィリーズレビュー(G2)、中山競馬場のアネモネS(L)で桜花賞(G1)トライアルが終了した牝馬クラシック戦線。漠然としていた出走馬の顔触れも徐々に固まり、桜の最終切符といわれるフラワーC(G3)を残すのみとなった。
フィリーズレビューでは2番人気のサブライムアンセム(牝3歳、栗東・藤原英昭厩舎)が1番人気ナムラクレア(牝3歳、栗東・長谷川浩太厩舎)との追い比べをアタマ差で制して重賞初勝利を挙げた。ところが、このレースで元ジョッキーらが評価したのは1番人気で敗れたナムラクレアの方だった。元JRA騎手の安藤勝己氏は自身のTwitterで「負けて強しはナムラクレアのほうなんやけど、池添の位置取りと仕掛けを我慢した分の差」と、アタマの差は騎乗の差であることを指摘している。安藤氏に呼応するように、同じ元JRA騎手の田原成貴氏と藤田伸二氏もサブライムアンセムの走りではなく、池添騎手の好騎乗をTwitter上で絶賛している。
惜しくも敗れたナムラクレアだが、レース当日は久々の分もあってか前走から12キロ増とやや重めとも見て取れる馬体だった。さらに桜花賞出走に向けて3着以内が絶対条件の勝ち馬に対して、本馬はG3を勝って賞金に余裕がある立場で、今回は桜花賞へ向けた叩きの1戦だっただけに桜花賞で楽しみな存在といえるのはナムラクレアの方かもしれない。ただ、ナムラクレアは前走の阪神JF(G1)でサークルオブライフ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)に0秒5差の完敗を喫していた馬でもある。さらに本馬は阪神JFで3着のウォーターナビレラ(牝3歳、栗東・武幸四郎厩舎)に、2走前のファンタジーS(G3)でも敗れている。そんなウォーターナビレラも5日のチューリップ賞(G2)では5着。
そこで改めて強さが強調されたのはチューリップ賞、阪神JFいずれも上位に入ったナミュール(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)とサークルオブライフだ。ナミュールは阪神JFこそスタートで大きく出遅れたロスが響いて4着が精一杯。その一方で、スムーズにスタートを決めたチューリップ賞は上がり3ハロン最速の末脚を繰り出して完勝。サークルオブライフはデビュー戦では敗れたが、その後一気に3連勝で阪神JFを制してG1馬となった。チューリップ賞はナミュールそして伏兵ピンハイの強襲に屈したが、これまでの戦績はどこか厩舎の大先輩の三冠牝馬アパパネに似ている。アパパネもチューリップ賞2着から桜花賞を勝っている。
ではナミュールとサークルオブライフの「2強」に続く存在になりそうな馬となると、直接対決が済んでいない馬になるだろう。現状の1番手はデビュー2連勝でクイーンC(G3)を制したプレサージュリフト(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)か。下した相手は重賞好走歴のある馬とレースレベルも高く、爆発力なら世代トップレベルと考えているファンも多いはず。その木村厩舎が昨年送り出した桜花賞3着のファインルージュと同じように、フェアリーS(G3)から直行で挑む関東馬ライラック(牝3歳、美浦・相沢郁厩舎)も一発の雰囲気がある。フェアリーSで鞍上だったM.デムーロ騎手が「これなら牝馬クラシックでもやれるんじゃないかな」と、戦後にコメントしており、穴党注目の1頭だ。又騎乗馬が未だ確定していないC.ルメール騎手だが、同騎手が前走騎乗し紅梅S(L)を制したフォラブリューテ(牝3歳、美浦・宮田敬介厩舎)も不気味だ。
<<
-桜花賞優先出走順表
優ナミュール(3500万)
優ピンハイ(1450万)
優サークルオブライフ(5250万)
優サブライムアンセム(3000万)
優ナムラクレア(3850万)
優アネゴハダ(900万)
優クロスマジェスティ(1600万)
優ラズベリームース(400万)
9番手<以下略>ウォーターナビレラ(2500万)
10ラブリイユアアイズ(2300万)
11プレサージュリフト(2250万)
11ライラック(2250万)
13スターズオンアース(1900万)
14アルーリングウェイ(1600万)
14フォラブリューテ(1600万)
16ソネットフレーズ(1150万)※脚元不安で放牧中
以下1000万→カイカノキセキ,コラリン,ステルナティーア,スリーパーダ,ベルクレスタ(1000万)ロン→https://db.netkeiba.com/horse/2019104042/
-
※桜花賞最終前哨戦フラワーカップの出走予定馬を掲載しています(カッコの中は想定騎手)。
フルゲートは16頭中16頭登録となっています。
アプサラー(津村明秀)
アポロルタ(吉田豊)
キタサンシュガー(坂井瑠星)
コルベイユ(勝浦正樹)
サク(未定)
シンティレーション(横山武史)
スタニングローズ(川田将雅)
ダイム(横山和生)
ティズグロリアス(C.ルメール)
デインティハート(菅原明良)
ニシノラブウインク(三浦皇成)
パーソナルハイ(藤岡康太)
モカフラワー(石川裕紀人)
※但し間隔短い等の理由でフラワーCから桜花賞のローテをとる馬は例年ほとんど少ないです。