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2022/06/02 23:47
今週末から中央でも新馬戦始まるので2022年新種牡馬紹介
ということで毎年恒例の新種牡馬リストを掲載しておきます。今年は非常に大所帯で、産駒が生まれなかった種牡馬も含めれば何と48頭もの種牡馬が登録されています。昨年は30頭で、ここ10年以上40頭すら超えたことはありませんでしたから、大幅な増加ということになりますね。全盛期には年間100頭以上の新種牡馬がデビューしたこともありましたから、そのころに比べるとまだまだということになりますが、生産数が最低だった2010年代中盤に比べて種付け数自体も1000頭近く増加していますし、単純に選択肢が増えるのは喜ばしいことだと思います。
さて肝心の新種牡馬ですが、2020年のドゥラメンテ・モーリス、2019年のキズナ・エピファネイア、2017年のロードカナロア・オルフェーヴルらのような超大物は不在で、種付けが200頭を超えたのはサトノクラウン1頭だけ。しかし100頭を超える種付けを行った種牡馬が12頭、GI馬が18頭、重賞ウイナーに至っては33頭とかなりバラエティに富んだラインナップで、血統だけで種牡馬入りした無名馬が少ないというのが率直な感想ですね。海外からの輸入種牡馬が6頭いるというのも例年にない多さで、見ごたえのある新種牡馬リーディング争いを繰り広げてくれそうな予感がします。
種付け数トップはサトノクラウン。香港ヴァーズ、宝塚記念とGI2勝を含む重賞6勝をあげた活躍馬で、父がトライマイベスト系の Marju 、さらに血統中にサンデーの血を一滴も含まない血統もあって多くの牝馬を集めることに成功した。しかし初年度100万円から2年目以降150万円に値上げしたことが災いして2年目135頭、3年目93頭と数を減らしつつあり、2022年は100万円に戻されての供用となる。当たれば需要が一気に伸びそうな系統なので、初年度から活躍馬を出したいところ。以下、ドバイターフなど重賞3勝をあげたリアルスティール、ドバイゴールデンシャヒーンなどGI3勝を含む重賞6勝をあげた*マインドユアビスケッツ、菊花賞、有馬記念を制したサトノダイヤモンドと産駒数上位は社台スタリオンステーション繋養馬が続く。リアルスティールとサトノダイヤモンドは後継馬がそろいつつあるディープインパクト産駒で、初年度から生き残りをかけた戦いが始まる。*マインドユアビスケッツは似たタイプの*ドレフォンが結果を残しており、こちらも面白そう。他に輸入種牡馬勢では英インターナショナルSなどGI2勝をあげた War Front 産駒の*デクラレーションオブウォー、アーリントンミリオンなど米芝GIを3勝した Lemon Drop Kid 産駒*ビーチパトロール、BCターフを制した Medaglia d'Oro 産駒*タリスマニック、BCジュヴェナイルなどGI2勝の Harlan's Holiday 産駒*シャンハイボビーらが100頭を超える牝馬を集めた。変わり種はエスティファームの伊ダービー馬*マクマホンで、プライベートながら30頭以上の牝馬を集めておりどんな産駒を送り出すだろうか?
さらにGIウイナーとして南部杯連覇の*ベストウォーリア、スプリンターズS連覇のレッドファルクス、宝塚記念のミッキーロケット、短距離GI2勝のファインニードル、有馬記念のゴールドアクター、JBCスプリントのニシケンモノノフ、天皇賞(春)のレインボーライン、スプリンターズSのスノードラゴン、全日本2歳優駿のサウンドスカイ、ジャパンダートダービーのキョウエイギアらがスタンバイ。特に*ベストウォーリアは安価な種付け料もあって父に迫る人気を博しており、ダート種牡馬として注目度が高い
中京記念を制したグレーターロンドン、金鯱賞連覇など重賞5勝のヤマカツエース、京阪杯連覇のネロ、青葉賞などGII2勝のレーヴミストラル、ダート重賞6勝をあげたインカンテーション、北海道スプリントCのシゲルカガあたりも父の後継種牡馬としてそれなりの人気を博している。一方、*クロフネの数少ない後継馬テイエムジンソク、タニノギムレットの最後の砦ハギノハイブリッド、アグネスタキオンのラインを繋ぐ前述のサウンドスカイ、キョウエイギアあたりはかなり厳しそう
※系統別
サンデーサイレンス系
未だ膨張を続けるサンデーサイレンスの子孫たちが、12頭スタッドインしています。
サンデーサイレンスの後継争いは孫世代に移行した印象ですが、先日ネオユニヴァースの代表産駒であるヴィクトワールピサがトルコに売却されるというリリースがあり、実績馬と言えど、成績が落ちれば都落ちを余儀なくされる厳しい現実を突きつけられた気がしています
最多種付け数はディープインパクト産駒リアルスティールで177頭、次点が同じくディープインパクト産駒サトノダイヤモンドで114頭

- ドゥラメンテ
- モーリス
- キズナ
- エピファネイア
- ロードカナロア
- オルフェーヴル
- サトノクラウン
- トライマイベスト
- Marju
- リアルスティール
- マインドユアビスケッツ
- サトノダイヤモンド
- ステーション
- ディープインパクト産駒
- ドレフォン
- War Front
- デクラレーションオブウォー
- Lemon Drop Kid
- ビーチパトロール
- Medaglia d'Oro
- タリスマニック
- ナイル
- Harlan's Holiday
- シャンハイボビー
- ファー
- マクマホン
- ベストウォーリア
- レッドファルクス
- ミッキーロケット
- ファインニードル
- ゴールドアクター
- ニシケンモノノフ
- レインボーライン
- スノードラゴン
- サウンドスカイ
- キョウエイギア
- グレーターロンドン
- ヤマカツエース
- ネロ
- レーヴミストラル
- インカンテーション
- シゲルカガ
- クロフネ
- テイエムジンソク
- タニノギムレット
- ハギノハイブリッド
- アグネスタキオン
- サンデーサイレンス
- ネオユニヴァース
- ヴィクトワールピサ
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<2022年度新種牡馬リスト>画像撮影失敗したので、父系馬鹿さんのが分かり易いと思うので、URLをコピペБ→ttp://blog.livedoor.jp/organa_jpn/archives/52516496.html
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続6>ラストタイクーン系
ラストタイクーンといえばキンカメの母父としてなじみ深い馬ですが、サトノクラウンを出すまでの活力を保持していたことが驚きでした。父系は一大勢力のNorthern Dancer系ですが、メジャーな分岐に属していないことで異系のような存在になっていることが興味深いですね。2022年が初年度種牡馬として最多の207頭に種付けを行ったサトノクラウン、変わり種ではイタリア産馬のマクマホンが34頭の種付けを行っています。イタリア生産馬が種牡馬供用されるのは10年余りの競馬ファン歴で聞いたことがありません。サクラシンゲキ、ダイシンフブキの父ドンがイタリア産だと聞いたことはありますが…
※しかし先方がMarju産駒で,マクマホンがMarjuの産駒の産駒の産駒(人間でいう曾孫)っていうのは…
他→スノードラゴン,ダンスディレクター,ニシケンモノノフ -
続5>系統に対しての需要の旺盛さが窺えます。シャンハイボビーは昨年米クラシック馬を送り出したInto Mischiefと同じ分岐に属しており、早くから才能を示しました。ネロは重賞勝ちはGIII2勝に留まるものの、タフネスを示していますし、ムラ加減から評価が定まらないまま老境に差し掛かった父への代替需要もあったかと,九州転籍になったのは残念も帯同馬高齢で20,30は確保できそうですが…
ダンツィヒ系
デクラレーションオブウォーが152頭の種付けをこなしましたが、JBBAの好待遇に支えられたのは間違いないでしょう。シャトル先の豪州ではそれなりの成果を挙げています。日本への対応は未知数ですが、ダンツィヒの子孫はダートへの対応力が高く、潰しがきくところが受け入れられる素地なのでしょう
ラストタイクーン系
ラストタイクーンといえばキングカメハメハの母父としてなじみ深い馬ですが、サトノクラウンを出 -
続4>サドラーズウェルズ系
ヨーロッパで絶大な勢力を誇るサドラーズウェルズの系統ですが、日本ではその担い手だったメイショウサムソンのトーンダウンとともに父系としては勢力を失いつつあります。反面ディープインパクトとの相性の良さが注目され、牝系に入って活躍馬を送り出しています。唯一の商業ベースの種牡馬タリスマニックはこの状況を打開できるでしょうか
デピュティミニスター系
クロフネがフィリ―サイアーだったこともあり、もとより父系の存続は厳しい状況でしたが、クロフネ後継のテイエムジンソクがほぼオーナーのプライベート種牡馬と化している状態ではフレンチデピュティのラインは継承不可能でしょう。種付け155頭を数えたマインドユアビスケッツはSilver Deputyの分岐に属する馬で、引退したコパノキッキング(騙馬)も同じ分岐に属しています
ストームキャット系
シャンハイボビー108頭、ネロ54頭と、 -
続3>2桁に届いている商業ベース種牡馬はゴールドアクターのみで、あとはプライベート種牡馬と断言してしまっていいでしょう。そのゴールドアクターはグランプリホースという実績を引っ提げての種牡馬入りでしたが、現役期間が長くなったこともあり、有馬記念制覇時のインパクトが薄れて牝馬を集められていない印象です。父が健在で同父のモーリスが人気種牡馬な影響もありそうですが…
APインディ系
地方競馬の賞金増額傾向で注目を浴びているのがダート向きの種牡馬で、A.P.Indyの産駒たちはダートを主戦場としています。スタッドインした4頭のうち3頭が2桁種付けの需要があり、最多種付けのベストウォーリアが158頭と全体でも屈指の支持を受けました。個人的には産駒に出資が決まっているインカンテーションの奮起に期待しています。この系統の需要の一端を担っていたカジノドライヴの死亡、地方ダートの増額によるマーケットの高騰と -
続2>応えられなかったアルカセットの面影を払拭することができるでしょうか。同父の種牡馬にはアポロキングダムがおり、種牡馬適性はあってもおかしくありません。エルコンドルパサーの孫にあたるストゥディウムも産駒が生まれていますが、種付け数が少なく、超零細の域を出ません。個人的にはPOG指名馬初の重賞馬であるレーヴミストラルに期待しています
エンドスウィープ系
アドマイヤムーンのスプリンターサイアー適性は意外がられていますが、その父エンドスウィープは7F重賞の勝ち馬で先祖帰りを起こしただけと解釈しています。最多種付けはレッドファルクスの132頭、次点でファインニードルの105頭。ともにスプリントGIを2勝した名馬ですが、1世代前の血統表感は否めません
ロベルト系
穴は多いが当たればホームランのロマン砲タイプの種牡馬が多数のRobertoの子孫からは4頭がスタッドインしています。種付け数が2桁に -
続>それにグレーターロンドン65頭、レインボーライン44頭と続いています。あとの8頭は種付け数が10に満たない零細種牡馬ということになるでしょうか。
サトノダイヤモンド産駒は昨夏のセレクトセールで億越えの落札もあり、マーケット向き、リアルスティール産駒はUMAKAUで掲載されている産駒の形が良く映り、2021年は既のブックフルと馬産地の評判は良いように感じられます。グレーターロンドン、レインボーラインの産駒は繋養地の特性的に産駒のマーケット流通はkore
からになるでしょう
キングマンボ系
サンデーサイレンスの時代を止めたキングカメハメハを送り出したKingmamboの子孫は6頭がスタッドインしています。最多種付けはミッキーロケット117頭、次いでビーチパトロール108頭が100頭超え、ヤマカツエース58頭、レーヴミストラル52頭で2桁はここまで。
ビーチパトロールは同系統で期待に応えら