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2022/11/07 23:34
福永「3斜行」に巻き込まれ重賞30連敗…7度目1番人気も痛恨不利→31連敗に
阪神競馬場で行われたファンタジーS(G3)は、10番人気の伏兵リバーラ(牝2歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)が鮮やかな逃げ切り、スターズオンアースを手掛ける高柳瑞厩舎から、今年も有力牝馬が登場している。
その一方で、まさかの10着に終わったのが、1番人気のアロマデローサ(牝2歳、栗東・池添学厩舎)だ。ちょうど1週間前に紫苑S(G3)を快勝したスタニングローズに呼応するような前走ききょうS(OP)の勝利はまさに「バラ一族」の再興を印象付けるような完勝劇だった。勝ち時計の1:20.4はJRAの2歳レコードを更新。2戦2勝で迎えたこの日の重賞初挑戦は当然、来年のクラシックを見据えていたものだったはずだ。しかし、迎えた最後の直線では他馬に挟まれる痛恨のアクシデント……。福永騎手が追う手を止めざるを得ないほどの大きな不利を受け最後は流すようにゴールした。「コンディションも良さそうでしたし道中もリズムよく走れて『これなら』と思っていたのですが」と振り返っている通り消化不良の一戦となった。
コスモフーレイが反応、外側のブトンドールと挟まれ3頭はその後ももみくちゃになりながらゴールとなったがアロマデローサはそのアクシデントに巻き込まれる形で戦意喪失…残念なレースになってしまった」(記者)記者が話す通り、レース後にはJRAからサラサハウプリティの菱田裕二騎手、コスモフーレイの和田竜二騎手、ブトンドールの鮫島克駿騎手の3人が「最後の直線コースで斜行した」として戒告や過怠金の処分に。
「不利を受けたアロマデローサですが、実はレース後に福永騎手が『(不利が)なくても、(上位に)来ていたかと言われると』と言葉を濁すシーンがありました。『勝負所でモタモタしていた』『今日は道中の進みも悪かった』と最後まで辛口でしたね。期待の裏返しかもしれませんが次走で巻き返し必至かというと…」(記者)アロマデローサは奇しくも、勝ったリバーラと同じキンシャサノキセキ産駒。こちらも次走は阪神JFになる可能性がありそうだが距離延長以外の課題が浮上してしまったのかもしれない。又福永騎手はこれでJRAの重賞は30連敗。4月の皐月賞の勝利を最後に長いトンネルが続いており、7度目の1番人気を逃す格好になってしまった。この秋も南部杯(G1)勝利など交流重賞では大活躍だが、肝心の中央で結果が欲しい。↓
>みやこSで悔やんでも悔やみきれない2着に敗れたのが、2番人気のハギノアレグリアス(牡5、栗東・四位洋文厩舎)に騎乗した福永祐一騎手だ。「3コーナーの進路取りの判断を間違えました。外のままで良かったです。間を割るのを躊躇していましたし、結果的に仕掛け遅れてしまいました。勝てるレースでした。仕上がっていましたし、申し訳ないです」
実際にレース映像を確認すると、福永騎手が後悔したのも頷ける。6枠12番からスタートを決めたハギノアレグリアスは道中で外の好位から追走。ここまでは順調な滑り出しだったものの、3コーナー付近で福永騎手が内で誘導し、いつでも抜け出せる態勢を作れていたがラストでどん詰まり…ハギノアレグリアスの手応えは十分にあり、抜け出せるだけの脚も溜まっていた。無難に外を回していれば、勝てたと思える内容。内に進路を取ったことが仇となってしまった。結果的にゴール前で勝ち馬を猛追するも、わずかアタマ差だけ捉え切れずにゴール。着差が着差だけに「判断を間違えた」「結果的に仕掛け遅れ」「勝てるレース」という言葉が出たのだろう。断然の実績を誇るオメガパフュームに先着したなら、尚更勿体ないと思える結果である。だが、福永騎手にとって不運だったのは、サンライズホープと幸騎手のコンビが、あまりにも“幸運過ぎた”ことではないだろうか。複数出走していた逃げ先行馬が激流に飲み込まれたこのレース。本来なら逃げ先行で結果を残していたサンライズホープの苦戦は免れなかった筈も、福永騎手にしてもいつもは前にいるサンライズホープが、後ろから追い込んで来て勝つとは、さすがに大誤算だったに違いない。とはいえ、今回思わぬ不覚を取った福永騎手も、過去に似たようなケースで運を味方にした経験がある→続
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続>福永騎手も、過去に似たようなケースで運を味方にした経験がある。それは、6番人気ケイティブレイブとのコンビで勝利した2017年の帝王賞(G1)でのこと。本馬もサンライズホープ同様に逃げ先行を武器としていた馬だが、レースでは出遅れて後方からの競馬をせざるを得ない展開だった。
だが、前の馬が競り合う展開を味方に末脚を伸ばして見事な差し切り勝ち。福永騎手も「スタートで大きく躓いて『終わった』と思いました」と振り返ったほどで、想定外の嬉しい誤算にニヤニヤが止まらない勝利騎手インタビューとなった。前回は福永騎手に味方した勝利の女神だが、今回は幸騎手に微笑んだということかもしれないがこれで重賞31連敗となった。