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2023/04/05 23:37
桜花賞を目前にしての「3歳牝馬ランキング」リバティアイランドを脅かす存在は?
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桜花賞直前のトライアル戦を振り返ってみると、GIIチューリップ賞(3月4日/阪神・芝1600m)ではモズメイメイ(牝3歳/父リアルインパクト)が逃げきり勝ち。GIIフィリーズレビュー(3月12日/阪神・芝1400m)はシングザットソング(牝3歳/父ドゥラメンテ)が、リステッド競走のアネモネS(3月12日/中山・芝1600m)はトーセンローリエ(牝3歳/父サトノクラウン)が勝利を飾った。又、GIIIフラワーC(3月18日/中山・芝1800m)は不良馬場のなか、エミュー(牝3歳/父ハービンジャー)が後方から豪快に差しきって快勝。こうして、今年の牝馬クラシックでしのぎを削る面々が出そろった。
今回はこれらの結果を踏まえて、3歳牝馬たちの本編オリジナル番付を発表
1位は、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月11日/阪神・芝1600m)を制して2歳女王に輝いたリバティアイランド(牝3歳/父ドゥラメンテ)。阪神JF以降、新興勢力が次々に台頭してきたが、「世代最強牝馬」の評価が揺らぐことはなかった。
吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「過去3戦で世代トップ級のパフォーマンスを発揮しています。とりわけ阪神JFでは、内枠と前が強いトラックバイアスでありながら、終始外を回って完勝。走破時計はレシステンシアが記録したレコードタイム(1分32秒7)には及ばなかったものの、それに次ぐウオッカやソダシと同じタイムを計測(1分33秒1)。レースぶりやロスを考えれば、最高レベルの評価を与えていいでしょう。鞍上の川田将雅騎手がこれまで発してきたコメントからも、歴史的名牝になりうる資格は十分にあるでしょう。桜花賞に向けては、過去3戦同様、まずは坂路で始動。1週前と当週はコースで追うのが、調教のルーティーンです。
2位は、GIIIシンザン記念(1月8日/中京・芝1600m)の勝ち馬ライトクオンタム。同馬も前回と変わらぬ評価で、"大本命"リバティアイランドを脅かす候補馬の1頭して躍進が期待される。
伊吹雅也氏(競馬評論家)
「3月19日終了時点で、一走あたりの賞金は2350万円。JRAの現3歳世代の牝馬としては単独2位です。一走あたりの賞金は、成績の優秀さとキャリアの浅さを掛け合わせた指標ですから、この数値が高い馬は"伸びしろがありそうな実績馬"ということになります。母イルミナントは現役時代にアメリカで、芝1800m戦のGIゲイムリーSを勝っており、本馬の社台サラブレッドクラブにおける募集総額は5000万円。ポテンシャルの高い血統ですし、今後のビッグレースでも活躍を期待してよさそうです。ただ、2018年以降の桜花賞では、前走で450kg未満の馬体重で出走していた馬の成績が0勝、2着0回、3着2回、着外30回。近年、馬格のない馬の苦戦が続いていますから、馬券的な買い時はもう少し先かもしれません」
3位も、前回と同じくラヴェル(牝3歳/父キタサンブラック)。GIIIアルテミスS(10月29日/東京・芝1600m)ではリバティアイランドを下しているが、阪神JFでは11着と馬群に沈んだ。桜花賞はそこからの直行となるが、巻き返しはあるだろうか。
木南氏「阪神JFは馬場や展開が特殊でしたから、ノーカウントにしてもいいかと。先日、圧倒的なパフォーマンスで海外GIのドバイシーマクラシックを勝ったイクイノックスと同じキタサンブラック産駒。先々への楽しみのほうが大きいと見ていますが、この春に向けての成長力への期待度も込めて評価しました」
4位にランクインしたのは、3頭。阪神JFで3着と奮闘したあと、今年初戦のGIIIクイーンC(2月11日/東京・芝1600m)で2着となったドゥアイズ(牝3歳/父ルーラーシップ)に、阪神JFこそ17着と惨敗を喫したが、桜花賞トライアルのフィリーズレビューでは2着と好走したムーンプローブ(牝3歳/父モーリス)、そしてクイーンCを好時計で勝利したハーパー(牝3歳/父ハーツクライ)だ。
吉田氏「阪神JFでは直線で詰まりながらも、上々の末脚を繰り出して3着に入ったドゥアイズ。前走のクイーンCでは発馬をしっかり決め、好位でうまく立ち回って2着。直線で一度立て直すシーンがありながら勝ち馬とクビ差なら、負けてなお強しです。勝ち味に遅いものの、根性があり、相手なりにしぶとさを発揮できる点は強調材料。発馬五分で好位置を確保できれば、桜花賞の舞台でも十分に戦えると思いますし、折り合い面を踏まえれば、オークスでも面白そうな1頭です」
土屋氏「ムーンプローブのことは、歴代の勝ち馬にエイシンヒテン、,ラヴズオンリーユー,リリーノーブルといった実力馬の名前が並ぶ1勝クラスの白菊賞<続
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他、穴候補としては、除外対象だった新種牡馬・サトノダイヤモンド産駒のシンリョクカ。リバーラが回避したことで繰り上がって出走可能となった。前走の阪神JFでは12番人気の低評価を覆して2着。キャリア2戦ながら、実力は世代トップクラスだ。竹内調教師は「放牧を挟んで気持ちの面がマイルドになり、コントロールしやすくなった。カイバも食べてくれるし、成長している」と3歳を迎えた馬を頼もしく感じている。
だが、勝ち馬はいずれもリバティアイランドとは"未対戦"という魅力がある。いよいよ迎える大一番。どんなレースが繰り広げられるのか必見である。 -
続>白菊賞(11月27日/阪神・芝1600m)での勝ちっぷりのよさから、ずっと注目していました。阪神JFでは枠順に恵まれなかったこともあって17着と大敗を喫しましたが、前走のフィリーズレビューでは再び7枠15番という外枠に入ったものの、2着。桜花賞の出走権を確保しました。休み明けで馬体重が減っていたのは気になるところですが、この中間はしっかりと稽古を消化。今度こそ好枠に入れば、強力メンバー相手でも上位争いが期待できます」
木南氏「クイーンCを制したハーパー。最後の直線ではごちゃつきながらも、きっちり勝ちきる強い競馬を見せました。クイーンCの1週前には、同週の京都記念出走を控えていた昨年のダービー馬ドウデュースと併せ馬を敢行。陣営の同馬に対する期待度の高さが伝わってきました」
トライアル戦線では、"女王"リバティアイランドを脅かすほどの猛アピールを見せる新興勢力の登場はなかった。だが、勝ち馬