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2023/12/05 23:29
種付け情報-2023年ブリーダーズスタリオンステーション
惰性で今年もやるひとこと日記でやっていた、社台SS以外の種付け情報を今年も今更やろうという思い付き企画今回は、ダーレー→岡田兄→軽種馬協会に続き、ブリーダーズスタリオンステーション。
種付け数トップは*マテラスカイで、実績的にはダートGIIIを2勝しただけの馬ですが、父が Speightstown でいかにも勝ち馬率が高くなりそうな雰囲気があるのと、ドバイやサウジのダートでも互角の戦いをした実力が評価されていますね。前年度から大きく頭数を伸ばしたのがグレーターロンドンで、デビュー前は単なるディープインパクト産駒の良血馬といういわば「その他大勢」程度の扱いでしたが、わずか50万円の種付け料ながらいきなり小倉2歳Sのロンドンプランを出すことに成功し、今年は一気に3倍となる150万円にまで増額されたにもかかわらず100頭を超える牝馬を集めることに成功しました。個人的な注目はフィエールマンで、このご時世に長距離GIを3勝と欧州なら障害種牡馬は避けられない実績ながらノーザンファームが多くの牝馬を送り込んでおり、日本の長距離レースは種牡馬選定競走として非常に優秀であることを示してもらいたいところです。
2年目のダノンスマッシュは多少は減らしたものの、100頭の大台はキープしている。ロードカナロアの有力後継はサートゥルナーリアやステルヴィオなどマイラー以上の馬が多い中、純粋なスプリンタータイプということで需要も大きいのだろう。母父が*ハードスパンでダート適性が高そうなのもポイントか。
グレーターロンドンは昨年34頭から一気に80頭増で初めて100頭の大台を突破した。種付け料も50万から150万に増額したなかでのこれだから、相当期待されているといっていいだろう。初年度からロンドンプランが小倉2歳Sを制すなど、CPI0.76でAEI1.25は立派の一言。ここからさらにシルバーステート並みの出世を達成できるだろうか。
アルアインは4年連続100頭達成。実績的にはディープインパクト産駒の中でも飛び抜けたものがあるわけではないが、全弟シャフリヤールがダービーやドバイシーマクラシックを勝った影響もあって安定した数字を残している。今のところ中央では芝の勝ち星しかないが、母系がダート寄りなのでダート適性も見せるようだと面白い。
フィエールマンはほぼ前年通り。ディープインパクトのGI3勝馬としては比較的種付け数が伸び悩んでいるが、一昨年、昨年の2年間であのノーザンファームがのべ40頭以上の牝馬を送り込むなどかなり重用しており、欧州の長距離軽視の傾向とは対照的に日本の長距離レースの持つ重要性を熟知しているかのようだ。
フォーウィールドライブは3年目にして100頭割れ。日本ダートで猛威を振るう American Pharaoh 産駒だが、世界的にはそうでもなく、もちろんそれなりに優秀ではあるが種付け料も当初の20万ドルから来年は5万ドルまで下がっている。*カフェファラオやダノンファラオらに続く存在もおらず、このまま一気にブームが冷める可能性もありそうだ。
キセキもほぼ昨年と同じ。こちらは勝ち時計3分18秒という伝説の菊花賞が唯一の重賞勝ちという馬だが、7歳まで一線級で戦ったこと、さらには母の全弟に前述のグレーターロンドンがいることなども評価されているだろうか。こちらもノーザンファームが何頭か牝馬を送り込んでおり日本の長距離レースの種牡馬選定競走としての優秀さを物語っている。
ブリーダーズスタリオンステーションに移って3年目となるジャスタウェイだが、東京スポーツ杯2歳Sを勝ったガストリックやマイルChSや香港Cで2着に入ったダノンザキッドなどの活躍もあって種付け料が50万増額されたにもかかわらず13頭増えて80頭だった。ただ今年はまだ重賞未勝利でこの頭数を来年も維持できるだろうか。
かつて200頭近い牝馬を集めたコパノリッキー、リオンディーズは100頭に届かず。シュヴァルグランも初年度以降4年連続で種付け数が減り続けている。同じハーツクライ産駒の新種牡馬スワーヴリチャードが次々に中央勝ち馬を送り出しているのに対し、こちらはまだ1頭だけと完全に出遅れた印象で、このままいけば来年度はさらなる減少は避けられそうにない。
新種牡馬では香港ヴァーズを2勝したグローリーヴェイズがようやく50頭といったところ。やはり国内でGIを勝てなかった馬はこの程度というところだが、3代母がメジロラモーヌで、古き良き時代の血を残す種牡馬としてぜひもっと多くの牝馬を集めてほしい。
ニュージーランドの2歳リーディングで独走中のサトノアラジンは今年度より社台から移ってきたが、日本ならこの程度という数字にとどまった<続
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続2>最大に近い頭数なのでしょう。
シュヴァルグランは血統的にはむしろ優位性がありましたが、ふたを開けてみると快進撃を続けるスワーヴに大きく後れをとってしまいました。
ジャスタウェイは悪くはないのですが重賞戦線で産駒が勝ち切れない印象です。
アルアインは馬体の印象や血統でもダート向きと思っていましたが、いざ走らせると芝に偏っているのが興味深いです。
ディープブリランテは活躍馬を出すのがもう少し早ければといったところ。
サトノアラジンは南半球では種付け料が4倍近くに跳ね上がるほどの大成功を収めていますが、これは馬場適性の差でしょうか。
ノーザンFはキタサンやフィエールマンのようなステイヤー扱いの馬を大事にするから盟主の座を維持できるのでしょう。
ブラックタイドはもう十分すぎるほどの仕事をしました。お疲れさまでした
ここまでくるとなぜサトノアラジンが輸出されないのか逆に気になってきます
豪州 -
続>昨シーズンのニュージーランドでは169頭もの牝馬を集めており、この感じだと正式にあちらに輸出してしまってもいい気がする。ラジオNIKKEI賞、毎日王冠と重賞を連勝したエルトンバローズを出したディープブリランテは確実に来年盛り返すことだろう。ブラックタイドはそろそろお役御免の時期か。
リオンディーズは病気で種付中止していた影響もありました.
しかし下河辺が結構無理矢理押し込んだ?趣味枠に近いグレーターロンドンがスマッシュヒットになったのは予想外でした
ロンドンブリッジの優秀さの証明ですな、しかも晩年の子ですから二重に凄い
そういえば最近アメリカンファラオ産駒が走ってないような…このまま尻すぼみでしょうね。
ダノンスマッシュはあの実績に加えてサンデーフリーということで、社台に入ればもっと牝馬を集めてもおかしくないですが、あれだけの成績のグレーターロンドンがさらに少ないので、ここでは