【JRA】調教師試験合格者発表！田中勝春、秋山真一郎、初の女性調教師も

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ＪＲＡは７日、２０２４年度の新規調教師免許試験合格者を発表した。ＪＲＡ現役ジョッキーの田中勝春（５２＝美浦・フリー）、秋山真一郎（４４＝栗東・フリー）のほか、ＪＲＡ史上初の女性トレーナーとなる前川恭子調教助手（栗東・坂口）など９人が狭き門を突破し、来春から調教師として新たなスタートを切る。合格者は以下の通り。

【調教師試験合格者】
秋山真一郎（あきやま・しんいちろう）
浅利英明（あさり・ひであき）
佐藤悠太（さとう・ゆうた）
高橋一哉（たかはし・かずや）
田中勝春（たなか・かつはる）
柄崎将寿（つかざき・まさとし）
東田明士（ひがしだ・あきし）
前川恭子（まえかわ・きょうこ）
宮地貴稔（みやじ・たかとし）

※応募状況等
応募者　１３３名
一次試験受験者　１３２名
一次試験合格者　２４名
二次試験受験者　２４名
二次試験合格者　９名
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｢坂口智康｣厩舎(栗東)所属の女性調教助手｢前川恭子｣が合格。
中央競馬で史上初の女性調教師が誕生した。
因みに地方競馬では｢宮川真衣｣調教師をはじめ、現役で7人の調教師がいる。
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■初の女性調教師・前川恭子さんが生み出す新たなJIS+2D60潮流JIS+2D61「女性がもっと入ってきてほしい」　専門家は「むしろ遅かったぐらい」と指摘
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合格した前川さんは来年１月からＪＲＡ初の女性調教師となるが、その素顔とは…。一方、専門家からは「競馬の新しいあり方が提示されることもあるのでは。むしろ遅かったぐらい」との声が上がっている。↓
栗東トレセンで記者会見した前川さんは「これまで女性の受験者が少なかっただけ。（競馬界に）女性がもっと入ってきてほしい」と話した。
０３年にＪＲＡ競馬学校厩務員課程に入学。厩務員を経て０４年から調教助手として携わってきた。「より大きな責任を負う立場になるので、身の引き締まる思い。関わった馬たちが大切にされ長生きしてほしい。そのためにも大きなレースで勝ちたい」と抱負を語った。
ＪＲＡ通算１８０９勝の田中勝春騎手（５２）、重賞３８勝の秋山真一郎騎手（４４）らも合格となったが、大きな注目を集めたのはやはり“女性初”となった前川さん。彼女が所属する坂口厩舎の攻め専として、間近で仕事ぶりを見てきた坂口助手は、その人となりをこう話す。「穏やかな方ですよ。女性ならではの気配りとか、細やかな目線で仕事をしてくれています。難しい馬を担当する時でも、いろいろ試行錯誤しながら頑張ってくれていましたね」
日々の業務をこなしながら、調教師試験の勉強を続けるのは体力的にも精神的にも相当にハード。しかも１年目の受験で“一発合格”となるケースはまれで、数年がかりの挑戦となることもしばしば。このタフなミッションを達成するには並大抵の覚悟では務まらない。「大変だったと思いますが、しんどいとか、そういう顔を見せることはなかったですね。僕たちも馬に乗るという視点でアドバイスなどはさせてもらっていましたが、基本的にはご自身でコツコツと頑張っていたように思います」
周囲のサポートにも支えられ、見事に難関を突破した前川さん。「女性ならではの感性が武器になる部分もあると思いますし、調教師という新しいステージでも頑張ってほしいですね」と坂口助手はエールを送った。
進む人材のJIS+2D60ボーダーレス化JIS+2D61
　もちろん、競馬界としてもその意義は大きい。本紙競馬評論家で元日本調教師会会長の中村均氏は「世界的に見ても普通の会社では女性の社長やＣＥＯはたくさんいて、それぞれが独自の視点で社を運営して、新たなビジネスを生み出したりしているでしょう。この世界ではジョッキーとなると、どうしても技術とともに力も必要になってくるので、減量規定などで男性との差を埋めないといけないけど、調教師の仕事、いい馬を見つけたり、従業員を管理したりするのに腕力は必要ない。女性ならではの見方で競馬の新しいあり方が提示されることもあるのでは」と、女性調教師の誕生により、ＪＲＡに新たな“潮流”が生み出されるのでは、と指摘した。
すでに地方競馬では現在、７人の女性調教師がおり、それどころか、競馬場によってはスタッフのほとんどが外国人で占められている厩舎もあるという。人材の“ボーダーレス化”が進む中、ＪＲＡでようやく誕生した女性調教師に「むしろ遅かったぐらい」と話す中村氏。「今、ＪＲＡは女性ジョッキーがどんどん増えて盛り上がっているけど、今後はトレーナーの世界でも女性が増えて競馬を盛り上げていってほしい。ゆくゆくは女性のリーディングトレーナーなんかが出ているかもしれないな」と将来像を見据えていた。