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2025/01/02 20:45
2024年の個人的種牡馬ニュース(父系バカ、さんより)
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まずは昨年の日本競馬で、個人的に印象に残った種牡馬10頭をピックアップして1年間を振り返りたいと思います。一番印象的だったのは*ハービンジャーの復活ですね。すでに社台SSでは半隠居のような状況になっていましたが、チェルヴィニアの二冠などGI4勝の大爆発でかつてのGI常連に返り咲きました。ニシノデイジーでようやく重賞馬の初後継というのが泣けますが、何とか牝馬を集めてほしいところです。さらにディープインパクト産駒のキズナがリーディングサイアーに輝いたことで、史上初の親子3代での獲得となりました。さらに父系を伸ばすにはまだまだ産駒が物足りないところもあり、さらにイクイノックスやコントレイルなど強力すぎるライバルもかなりいますが、何とか4代、5代と続いていってほしいところです。
◆ハービンジャー
2024年は誰が何と言おうと*ハービンジャーの年だった。チェルヴィニアがオークス・秋華賞の二冠を飾ると、暮れにアルマヴェローチェが阪神ジュベナイルフィリーズを制覇。さらにニシノデイジーが2年ぶりとなる中山大障害勝利をあげるなど、重賞4勝すべてがGIであった。また勝てはしなかったものの、ローシャムパークもBCターフであわやの2着に健闘しており、ディアドラやブラストワンピース、ノームコアらで一世を風靡したGIに強い*ハービンジャーが戻ってきたという印象だった。
◆キズナ
今年はついにジャスティンミラノが皐月賞を制し、牡馬産駒のGI初勝利をあげたキズナ。さらにシックスペンスが毎日王冠やスプリングSを制すなど重賞15勝のキャリアハイを更新し、種牡馬デビュー6年目にしてリーディングサイアーに輝いた。残念ながらジャスティンミラノは故障のため現役を引退、長らく代表産駒としてGI戦線を盛り上げたディープボンドは乗馬行き、さらに2歳GIで上位人気に支持されたブラウンラチェットとマジックサンズはともに大敗と悪いニュースも多いが、今年はどんな1年になるだろうか。
◆エピファネイア
2022年はイズジョーノキセキが12番人気で制した府中牝馬S1勝のみ、2023年も重賞3勝でGI未勝利に終わるなど、デアリングタクト、エフフォーリアと続けて世代最強クラスを出した種牡馬とは思えないほど産駒が小粒化してしまったエピファネイアだったが、種付け料が500万円に引き上げられた世代から桜花賞馬ステレンボッシュとダービー馬ダノンデサイルが出ると、2年目のテンハッピーローズがヴィクトリアマイルを、3年目のブローザホーンが宝塚記念を制し、*ハービンジャーともども見事な復活を遂げた。
◆スワーヴリチャード
初年度からホープフルSのレガレイラを出して世間を驚かせたが、3歳になってもアーバンシックが菊花賞を制し、さらにレガレイラが暮れの大一番・有馬記念を制すなど血統的に心配された早枯れの気配は全くなく、むしろさらに強さを増している印象だ。これで種付け料200万円だったのだから恐ろしいが、この2頭はいずれも母父が*ハービンジャーで、今年はこの配合が山ほど誕生することだろう。ただ、初年度オープンクラス4勝を含め20勝以上をあげたのが、2世代目は新馬・未勝利のみ6勝というのが少し気になる。
◆リアルスティール
フォーエバーヤングが東京大賞典・ジャパンダートクラシックのダートGI2勝にUAEダービー・サウジダービー連勝、さらには北米ダートの最高峰・ケンタッキーダービーとBCクラシックで3着に入るなど、国内外で大暴れした。自身はドバイターフを勝っただけとディープインパクト産駒の中では特に目立つ存在ではなかったが、全妹のラヴズオンリーユーもBCフィリー&メアターフなど海外GI3勝をあげるなど海外志向の強い一族で、今年は中東や北米で念願の海外GI勝利を目指したいところ。
◆ディープインパクト
昨年はついにGI未勝利に終わり、デビュー2年目から続いていた産駒のGI勝利が13年連続で途絶えることになってしまったが、最後の最後でシャフリヤールが有馬記念で2着に入り、キタサンブラックをわずかに交わして14年連続での中央リーディングトップ10入りを果たした。おそらくこれが最後のトップ10入りということになるだろうが、勝てはしなかったものの最後に出した牡馬の最高傑作 Auguste Rodin の日本お披露目も無事終わり、あとは世界中で走る子孫たちを温かく見守ってほしい
◆ダノンレジェンド
とにかく年始から産駒が重賞を勝ちまくり、年間で上げた重賞19勝はキズナと並んでトップタイ。さらに今年はミッキーヌチバナがアンタレスSを制してJRA重賞、およびハッピーマンが兵庫ジュニアグランプリを制して交流重賞初勝利をあげると,続
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続3>種付け料が底値の300万円となり、種付け数もさほど多くないこの2歳世代でこの結果だから恐れ入る。あと数年この調子で種付けを続ければ間違いなくリーディング級の存在になるだろう。
番外*パールシークレット
まだ日本で種付けすら始まっていない(どころかまだスタッドブックに馬名が登録されていない)が、それでもここに紹介したいほど同馬の輸入は衝撃的だった。今年ですでに16歳、自身にGI勝ちもなく、未だに重賞を勝った産駒もいないということであればそろそろ種牡馬引退を考えてもおかしくはないが、その血統的な希少性が注目され、日本に輸入される日が来るとは思ってもみなかった。もし何か奇跡が起こるとしたらこの馬に起こってほしいと心から願う。
※スワーヴリチャード×ハービンジャーはアーバンシックとレガレイラの活躍で注目されているけど、この2頭母親の名前以外は同じ血統表なんですよね
安易にこの2頭の再現を -
続2>わずか7頭しか走っていないにもかかわらずジャンタルマンタルがNHKマイルCと朝日杯フューチュリティSを、*ノーブルロジャーがシンザン記念を勝ち、さらに*インユアパレスがオープン入りするなど極めて高い数字を残しており、急遽輸入された2024年は何と260頭を超える牝馬を集めることに成功した。ほかにもアウトレイジが浦和記念を制したレガーロ、一粒種のゼロアワーが道営の重賞を勝ちまくったステッペンウルフなど、わずかしかいない産駒が活躍した例が多かった印象だ。
◆キタサンブラック
2023年はイクイノックスのおかげで6位だった中央リーディングも昨年はトップ10外に終わる結果となったが、それでも新馬、東京スポーツ杯、そしてホープフルSと無傷の3連勝を達成したクロワデュノールを出したのはさすが。後に一流種牡馬と呼ばれる存在であってもデビュー後の3〜4世代目はスランプに陥ることも多いが、種付け料が -
続>あげると、その実績が評価され2024年で2番目に多い249頭もの牝馬に種付けを行った。世界中で供用されているヒムヤー系種牡馬をすべて足しても*ダノンレジェンドの脚元にも及ばないような状況で、まさにこの父系の命運を握る最後の砦となっている。
◆ナダル
昨年の新種牡馬はサートゥルナーリア、ルヴァンスレーヴ、アドマイヤマーズなど獲得賞金1億円越えが9頭も出るハイアベレージな世代だったが、その中で中央での新種牡馬リーディングにはあと一歩及ばなかった*ナダルをチョイス。芝は夏競馬が終わればさっぱりだったが、ダートで次々に勝ち星を伸ばし、ついに30勝に到達。勝ち馬率は.464にものぼり、これはあのディープインパクトの初年度.459をも上回る数字であった。今年はダートオンリーの種牡馬としては初の種付け料1000万円に到達しており、今後の活躍が楽しみだ。
◆パレスマリス
これまで産駒がわずか7頭し