87件のひとこと日記があります。
2018/03/15 15:52
役の重複による決めごとなど
役の複合について、原則が5つある
(1)不重複原則 Bù chóngfù yuánzé(プーチョンフーユェンヅー)=重複しない原則
役の牌の組合わせ条件から、その役が成立するとき、その中に同時に必ず存在することが決まる役は重複して計算しない
(2)不拆移原則 Bù chāi yí yuánzé(プーチャイイーユェンヅー)=分解しない原則
役を確定させた後、それを再び分解して別の役を作り計算してはいけない
「拆移」は解体、分解の意味
(3)相同不可原則 Xiāngtóng bùkě yuánzé(シャントンプークユェンヅー)=同じ役を作らない原則
既に組み合わせて作ったある役を、別の1面子と再び組み合わせて同じ役を作り計算してはいけない
(4)就高不就底原則 Jiù gāo bù jiù dǐ yuánzé(チォウカオプーチォウティーユェンヅー)=高い方を選べる原則
原則2面子以上組み合わせて2つ以上の役を作る場合、もしその中の一種類の計算方法しか選べないなら、点数が高い方の計算方法を選んで良い
日本麻雀の高得点法と同じ
(5)套算一次原則 Tào suàn yīcì yuánzé(タオスァンイースユェンヅー)=一回再利用できる原則
もしまだ組み合わせていない面子があれば、一度だけ組み合わせ済みの対応する面子と組み合わせて役を作り計算することが出来る
「套」はここでは(複数のものの一つが別ものに)重なり合う、の意味を持つ動詞
无番和を成立させるための方法
(1)必ず字牌を頭にする
(2)4面子は必ず3色の数牌を全て使う
(3)最低でも順子を1組つくっておくこと。4組全部順子でも良い
(4)刻子は数牌のうち中張牌だけを使う
(5)最低でも1組は鳴いておくこと。なお、晒せる面子は3面子まで
(6)面子で構成する役がないこと。特に1点役や2点役(喜相逢、一般高、連六、老少副、双暗刻、双同刻)は出来てしまっていることが多いので注意
(7)同種牌を4枚使わないこと(槓役全て、四歸ー)
(8)多面待ちになっていること
(9)出あがりのみ。ただし待ち牌が場に3枚見えていないこと、一局の最後の打牌でないこと。まぁ、後者の場合は自動的に海底撈月。同じ8点役だし
无番和は中国麻将を初めてやる人にはまず教えない。他の役を全部覚えてからでないとね
国際ルールでも役の重複で認識にズレがあるので、グループごとに確認すること
(1)門前が前提条件の役と不求人
98年ルールでは不求人ではなく自摸を加算していた。今でも団体や大会によって見解が違うことも
(2)双暗杠と双暗刻
暗刻の数が2つのみ、とも限らないんだけど。そもそもめったに出来ないから
(3)全双刻と七対
特例として七対との重複を認めているが、全双刻には「刻」という字が当ててあるので刻子形のみ、七対形は認めない、というルールもある
※他に特例として七対との重複が認められている役は推不倒、小于五、大于五、全○、混幺九、字一色、清幺九、緑一色
(4)門前で妙手回春または杠上開花を成した場合
普通は門前だったら不求人が付くが、妙手回春(杠上開花)を成した場合は不求人を加算しない、というところもあるらしい。その場合は不求人ではなくて門前清を加算するどうだ