【禅寺の裏恋物語】(19)

僕は完全に赤ちゃん返りしていた。思いっきり甘えた。
ママ、オッパイ。オイチ…! 両手ですがり付き飲み続けていると出なくなった。すると反対側を与えてくれる!!
今度私にも頂戴といって、体を反対の方向に向けて、美味しそうに飲み込んでいる。
嫌々をしながら顔を前後に頷いている。
自分で納得しながら味わっているのであろう!! いよいよ!発射のカウントダウンに入ったが、まだ準備不足が判明した。
奥さんの方が、まだバッテリーの充電不足である!?
選手交代して僕が充電器役を買って出た。
暗い茂みの中につぼみが一つあり、そのつぼみを口にくわえたが、味は薄味である。
蕾と違い、その下に開いている花は、濃厚な甘い香りと花の密がふんだんににじみ出てきて、豊かな、幸せな気分を味わうことができた。その間充分に充電して、発射のタイミングを図っているようであった!!いよいよカウントダウンが始まった。エンジンの回転が早くなった
いよいよ発射!! ドドドド…!と勢い良く噴出し。舞い上がった…! 雲の上を浮いている! このまま浮いていたい! 現実に引き返すのが怖かった!!
今の幸せが、明日はどんな形で現実が待っているのか!
どんどん不安が募る!
やはり、我欲を満足させる幸せは長続きしないと言うことなのか!!
ー続きは又ー