59件のひとこと日記があります。
2011/06/28 20:50
【禅寺の裏恋物語】(29)
5時前には千秋ちゃんは来ている。
しかし、僕一人だから開けるわけにはいかない。遅くなると食事の時間が来てしまう。
困っているところに奥さんが帰ってきた。
食事の用意を手伝わされる可能性が高い。嘘をつかないと仕方がない、仕方なく姉のところに呼ばれていますので、すみませんチョッと行ってきます。
一時間半ほどで帰りますのでお願いします。と出てくる。
今日は都合の悪いことに、観音堂の濡れ縁にカップルがいて中には入れない、あ、そうか畑の防空壕に行けばいいか。
部屋に戻り自転車用の懐中電灯を持って僕は千秋ちゃんに目配せして、先にたって歩いた。右側の道を登っていくと、崖の端に出る。そこから土道を少し入ると畑に出る。そのまま崖下沿いに歩けば、僕らの奥座敷につく。幸い奥さんが持ってきておいたチリ紙が、ゴザの下にまだ沢山残っていた。
外はまだ明るいが穴の中は暗い。懐中電灯をつけると、千秋ちゃんが、へぇ…! こんないい所があったんだ!ここだと安心だね!!
もう駄目かと思った、そして千秋ちゃんにお地蔵さんのコケシを渡した。
これどうしたの…!
これは?僕の手作り、と言うと、ウツソ…!
だって絶対忘れられないものをと考えたらこれに成っちゃった。
うゎ…!嬉しい。
私、何にも持ってこなかったんだけど、フム!又会えるから、ね!
と抱き寄せた、中2の女の子でも回数を重ねると、やはり感度が徐々に高まるものである。最近では自分から求め。心いくまで楽しんでいるようである。
女は鍛えれば鍛えるほど感度が発達し敏感に反応するようになるものである。
しっかりと抱き締めて、いつもの順序で愛を交わした。千秋ちゃんはいつもとは違った、やはり最後になるかもしれない寂しさからか、泣きながらしがみ付いている。喜びの感溜と別れの悲しさからか、切ない抱擁となってしまった。ひとしきり泣いてから帰っていった。僕は道まで見送る。泣きながら…!
ー続きは又ー