59件のひとこと日記があります。
2011/06/29 15:38
【禅寺の裏恋物語】(30)
僕は反対側のお墓の方から帰った。すると早、6時半は過ぎていた。奥さんから帰りが遅いから先に子供達は済ませましたよ。
それでも奥さんは待っていてくれたのである。 しばらくして、奥さんから竜峰さん、あなた何か変な臭いがするね、と言われて、ドキッとした。
空っとぼけて、考える振りをして、あ…!
お花の水替えをしたあと、キチンと手を洗わなかったからかな…!洗い直してきます。
といったものの、実は千秋ちゃんと愛の交歓をした後、手を洗わずじまいだったのである。さすが女性、何か感づいたような気配である。 誤魔化しが通用するのか、後は運に任せるしかない。
できるだけ離れて座り食事を二人っきりで食べている。
今日の宿直は太源さんでしたね。 既に大和尚の位を持った人で、住職より位が上で、なかなか厳しいお坊さんであった。
食事のと中で、太源さんがみえて住職はどうですかと、心配して聞きに来られた。
暫く奥さんと話をされて、部屋の方に引き上げていかれた。
僕は息が詰まりそうだった。 太源さんが僕の横に座っておられたから。臭いがまだ気になっていた。
食事が終わり洗い物を済ませ、部屋に帰ってズボンを脱いでみたら、なぜか膝の後ろの方にベットリと体液が着いていた。なぜだこんなところに?
千秋ちゃんの物のようだ。脱いだ上に寝ていたとしか考えられない。奥さんの感が当たっていた! 気になるな!! 今更バタバタしても仕方ない、どっちにしても、今日は声は掛からないだろうと、安心していた。
そこに奥さんから呼び出しがかかったのである。
ー続きは又ー