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2011/07/04 19:02

【禅寺の裏恋物語】(35)

尚英さんは立派な方で小さな薬師寺の住職を兼務しておられ、ただ、檀家さんがないのでここが勤務寺になっている。71才の老師である。 毎日2?の道程を通い朝のお勤めを欠かされたことがない。無駄を言わず、粛々と勤めを果たされるので誰も頭が上がらない。今夜は平安な夜になりそうである。
又千秋ちゃんのことがあって、今日はゆっくり思い出を辿り過ごしたい気持ちである
10時には電気を門と表玄関以外すべて消し就寝した。
朝は爽やかに目覚めた、日の出前の曙の空が東の空から頭の上まで一片の雲もなく晴れ渡っていて気分がいい。鐘を突く時間になった二階に上がり正座礼拝をして立ち上がり鐘を突く、おおよそ30秒がかかる。だいたい5分以内に突き終わり、すぐにお勤めが始まる!いつもの通り掃除が終わり食事をして朝の業務を終える。
それぞれのお坊さんは忙しそうに出掛けていく。
奥さんから呼び止められ、今日は住職の代理で二軒月命日のおつとめをしてきてほしいっのまれる。
仕事かしかも久しぶりに一人での勤め、自転車に乗り颯爽と出掛けたが。檀家さんの家についた後、お経の本を忘れたことに気付いた。檀家さんの家にも教本を置いてあるところが多い。見渡したが見当たらない。仕方がないだいたい暗記しているので大丈夫だけど、眠気が来たときふと抜け落ちる場合がある。朝一番だから大丈夫と自分に言い聞かせ読経をはじめる。
無事に一軒は終わった。急いでお寺に帰り、お経の本を取り出直して、二軒目の檀家さんに向かった。

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