【禅寺の裏恋物語】(42)

今日からは小坊主が二人になったので仕事を分担することができる。かなり楽である!
と、言うのも束の間
1週間も持たなかった、さっさと隠居所に引き上げて妹たちと一緒に暮らし始めた。
僕の方も、生成したような気がします。
夏休みもおわり毎日学校にいく!
帰ってくるといつもの手伝いである。ある日6時頃に枕経の以来が来た。 当直の光龍さんが出掛けた。
今日は又4人である。もはや僕も期待をし始めていた。食事の準備中にお風呂を沸かしていて!の声が掛かる。少し鼻声である。
来たな 今夜激しくブツカッテヤロウと張り切っている。食事を終えて自分の部屋に入り。宿題を終わらせてから居間の方に行った。子供達は二人ではしゃいで風呂上がりのままの姿で走り回っている。奥さんが奥の部屋で布団を敷きパジャマを着せて寝かせている。まだ早いからなかなか寝ようとはしない。本を読み始めたようだ。僕は庭に出てヒンヤリとした潮風に当たりながら星空を眺めていた。観音堂の横の銀杏の木が風に揺らぎざわざわと歌っている!なんと平和か、戦争を思い出す。
船が爆弾で沈没していく姿、勇軍機が落ちていく姿、街が空襲でもえるすがたなど、悲惨なことが、わずかに前の出来事であったのである。今は平和だな。すると奥さんの声がする。僕は我に帰り、ハイといって居間の方に行った。奥さんは服を脱ぎ、浴室の方に向かいながら先に行っとくね、すぐきてよと入っていった。
僕も服を脱ぎ浴室に入っていった。すると今日は私が洗ってあげる、といって僕の後ろに回ってきた。そして素手でなぜながら丁寧にあそこまで念入りに洗ってくれた。

ー続きはまたー