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59件のひとこと日記があります。

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2011/07/16 12:15

【禅寺の裏恋物語】(45)

梅雨開けになると年に四回の托鉢のひとつ、麦の托鉢である。
アミガサに白キヤハンとワラジを身を固め一軒一軒の門に立ち、読経をする。すると麦を一升か、素麺か、お金か、全ての家が布施してくれる。すぐに一杯になってしまう。
街中はリヤカーを檀家さんが引いて、手伝ってくれる。布施物はそのリヤカーに積み込み運んでくれる!
僕らは読経して布施物を頂戴するだけである。簡単なようだけど、六千軒は大変である。山手になるとリヤカーも通らないところがある。それでも必ず一軒残らず行かないと、後で、俺の家だけを除け者にしたと、お叱りを受ける!
一番困るのは留守の家である、 お札を置いて帰りついでの時に持ってきてもらうか、こちらの序でに貰ってくるなどしないと、平等が保たれない。
おおよそ1週間□10日はかかる!!
その間休み無く、日乃出から日の入りまで、ミッチリと回る。
精神的には頗る平常心。当に禅の修行である この様な托鉢は麦、豆(大豆小豆)、粟(粟きび)、米、の年に四回が勤めであった!!その時代はまだ皆が貧しかった時代である!すべてが近所の助け合いの中で成り立っていたので、昼夜朝の食事は、その時間に差し掛かったお家の、近所のの人たちが持ちより、用意をしてくれた。寝泊まりは、あちこちに有る神社の拝殿の板の間に直に寝るのであるが、疲れているからすぐ眠ってしまう。
衣の袖が何故あんなに大きいかと言うと!
あの袖が着布団の代わりであり。托鉢袋が枕である。
托鉢が終わってお寺に帰ると、体重が4kgは減っていた。
その夜だけは魚が付きお酒が付いたが僕は未成年である

ー続きはまたー

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  • ヒゲの竜峰さん

    >>あきさん
    いつも有り難うございます。
    こんな、世間離した話は、もう書くのを止めょうか、と思いましたが読んでくださる方に対し、失礼になるかと思い続けています。
    書いてる本人が辛くなっています。

    2011/07/17 11:22 ブロック

  • あきさん

    大変なんですね

    毎回読んでます

    2011/07/16 17:38 ブロック