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2011/07/17 13:03

【禅寺の裏恋物語】(46)

秋も深まり紅葉がちらほら始まっている頃、もう住職もすっかり良くなって帰ってきていた。
何があったのか僕には解らないが? 夫婦の間が険悪である。
先ず、ものを言わない、寝るのも奥さんと子供は居間に、住職は久利の二階である。
そんな日が三日続いた土曜日の3時頃、学校から帰ってくると、奥さんから呼ばれ、今から実家に帰るから一緒に付いてきて、と言う。 しかし、僕は住職の弟子であり奥さんの指示で動くわけにはいかない。住職が目の前にいるのにである!
住職が済まんが子供が二人いるので、竜峰お前が一人おんぶして送ってきてくれないか?今夜は向こうに泊まり明日帰ってくればイイよ!と、指示があったそれまで僕はハラハラしていた。まさか僕達のことが住職にばれたんじゃないだろうな?テッキリそうだと思い覚悟していたが、違った。奥さんは決して僕の事は、口を割らなかったみたいで、住職もまさか子供が相手だなんて、考えも付かないから全く疑っていなかったのである
奥さんの実家は四キロほど離れた山手で地主の娘であった。
石垣塀に長屋門の立派な家であった。
お母さんはまだ健在で、お兄さん夫婦と子供が二人の5人家族である。
子供達は庭で一緒に遊んでいる。
奥さんは僕を誘って裏山に行った!自然木の栗の木が何本もあった、既に弾けているのもある。もう少し上にいくと、柿の木があったが、まだ少し早いようだ。
栗の実とドングリを拾いまた少し上ると!!
回りが開け草原のあちこちに白いすすきの穂が招いていた。日も傾き虫が鳴き始めていた! 風も涼しい
草の上に仰向けになり、一辺の雲もない空を眺めて幸せを噛み締めていた。
奥さんが横に座り体を寄せてきてアマーイ口付を求めてきた。

ー続きはまたー

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