【禅寺の裏恋物語】(49)

頭の痛みも治まって眠気が襲ってきた。
僕は自分の布団に奥さんをそっと寝かせ、
僕は余程一緒に寝ようかと思ったが、さすがにそれは出来なかった。
座敷の奥さんの布団に行って寝ることにした。
其でも他の人が見ると変に思うだろう!?
しかし、もうあまり時間がない、すぐ朝が来る。 少しでも寝ておこう、と布団をかぶりすぐ眠ってしまった。習慣は恐ろしい、四時になると目が覚めている。あまり寝た気持ちはしないが、不思議に覚めてしまうのである! すぐに柱時計が四つ鳴った、やはり四時だ!! なにも今起きる必要はないのだ。
今日は日曜日だから、皆ゆっくりだろうと思っていたら、6時には皆さんが起きて、降りてきた。
奥さんを起こして部屋を変わらないと、誤解を受ける! 奥さんを追い出し慌てて、僕が仏間の布団に入って寝た振りをしていた。
すると奥さんが、わざとらしく大きな声で、竜峰さん朝ですよ、起きて!!
僕は布団をたたみ、押入れに直し、洗面所に行き、顔を洗おうと思ったが、鏡を見ると目の上まで包帯で巻いてあるため、下の法だけコチョコチョとする程度しか出来なかった。歯を磨き顔を拭いたらタオルが赤くなった。
そして、座敷から仏間、回り縁を箒ではき、次に前座敷と居間をはいて!
後は雑巾掛けである。これはお寺でなれているから、手際が良い掃除が一通り終わる頃には、朝御飯ができていた。
手を洗い、居間に用意してあった朝食を食べていると、子供達や皆が、竜峰さん頭はどうしたんですかと聞かれ! 昨夜の事情を説明したら、皆からドット笑われてしまった
それで皮肉たっぷりに! ちゃんと散らばった血は今朝綺麗に掃除しておきましたからそれでも奥さんが近所の開業医に電話して、治療を頼み込んでくれた。僕は奥さんに連れられて病院に行って、レントゲンを取った。頭骸骨には異常はなかったので、薬を塗ってガーゼとテープで押さえて、これでいいだろうと聴いて、ほっとしていた
帰りに今日はどうするんですか?
子供達も学校と幼稚園が有るでしょう
お兄さんの言う通り帰った方が良いですよ!!このまま別れるつもりはないんでしょう
ウームもう少し考えるわ…