２０２２ 皐月賞 ドウデュース かく戦えり

３歳クラシック第１戦。ドウデュースは、１２番に入り悪くない枠と思われたが、ドウデュースを待ち受けていたのは思いがけない展開だった。

本来、馬也りで好位がとれる馬だけに枠の並びが悪かったとも言えるが、外枠の有力馬たちが軒並好位を目指したことで、プラン１が消えた。

位置を下げられるなか、もうひとつの誤算が、ハナを叩くと見られていたデシエルトがスタートで躓き、ハナを取れなかったことだろう。

このデシエルトとビーアストニッシドの先行馬が行くことで、流れるはずのペースが落ち着いてしまい、向こう正面付近では後方３番手の絶望的な位置になってしまった。

仮に、この位置にディープインパクトを置き換えたとして勝てる見込みはあっただろうか。芝の状態だったり相手関係も含めて単純比較できることではないことは理解しているが、ディープの状態が万全でベストパフォーマンスを発揮した
として勝利できる確率は何％だっただろうかと思ってしまう。

参考までに、ドウデュースとディープインパクトの記録を並べてみよう。

ドウデュース 良馬場 タイム 2.00,0
通過 15 - 15 - 16 - 14 上がり 33.8

ディープインパクト 良馬場
タイム 1.59.2 通過 15 - 16 - 9 - 9
上がり 34.0

武さんのなかでは、プラン３だったかも知れないが、自分としてはノープラン。
ドウデュースにストレスのかからない位置で、馬のリズム重視を優先したとも見えるが、一生に一度のクラシック初戦、ファンの一人としては、せめてプラン２の位置で攻めた競馬をしてくれての敗戦なら、その結果も受け入れられたかなと思ってしまう。そこだけが納得できない一戦ではあった。

メンバー唯一３３秒台上がり最速の脚を使って、先頭に迫ったドウデュースのポテンシャルの証明だけが救いの皐月賞だった。