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2022/05/31 10:55
第89回 日本ダービー
5月29日(日) 東京競馬場 3歳世代7522頭の頂点を決める日本ダービー。その日がやってきた。
ドウデュースで6度目のダービー制覇を狙う。皐月賞の前哨戦となる弥生賞ディープインパクト記念では、好位に付けるも4角から直線を向くところで不利を受け、上がり2位の脚で迫るも2着。
次走の皐月賞では、ペースが早くなることを見越して後方からの競馬を選択。ハナに行くはずのデシエルトが行けなかったことで、ペースが流れず上がり最速の33.8の脚で追い上げたが届かず3着に敗れた。
ダービー後に武豊は、弥生賞と皐月賞の騎乗について、「別の騎乗をしようと思っていました。点の乗り方ではなく、ダービーに向けて線の騎乗をしたいと思っていた。少なくともマイナスとなる騎乗はしたくなかった。」と、述懐している。
木曜日にダービーの枠順が決まり、ハナに行くであろうデシエルト、さらに有力馬の大半は外目の枠になった。
東京コース、初の2400の距離、枠番、枠の並び。ドウデュースが勝てる戦略はどう考えるか。私自身もじっくり思案したところ、好位に付けて運ぶよりは、中段のやや後ろで できればライバルたちを見る形で進め、最後の直線 外に出して この馬の末脚にかけるしかないと見ました。
では、実際のレースはどうだったか。
スタートは五分。無理に位置を取ることはせず馬のリズム重視に専念し中段後方に取り付いた。しかも、想定通り 逃げ宣言していたデシエルトがハナに立ちレースを引っ張る展開。ペースは流れて、1000mは58秒9。ライバルのジオグリフ、ダノンベルーガを前に見て、後ろにイクイノックス。
向こう正面付近では、ドウデュースのまわりには馬がいない状況を作ることができた。ストレスなくリラックスして走らせることに成功。あとは、直線でスムーズに外に出すだけ。
外に持ち出してからは先頭の馬をめがけて鋭く反応し、前方で逃げ粘るアスクビクターモアを並ぶ間もなく交わし、前に馬がいなくなったことで一瞬緩んだが、後方に迫るイクイノックスを察知して ここからもうひと伸びして、追撃を振り切った。
ドウデュースの能力を信じて騎乗した武豊。究極の仕上げをした厩舎のスタッフ力。厳しい調教に耐えたドウデュース。まさに、チームで勝ち取った勝利だったのではないだろうか。