競輪
241件のひとこと日記があります。
2022/08/16 09:20
白馬三山縦走登山 ��
いよいよ 後立山連峰の雄 、白馬岳(２９３２メートル)の山頂に立つ。山頂の標柱の後方にあるのは、著名な風景指示盤。この風景指示盤は、ある新聞社が募集して、富士山一の強力だった小宮正作が人力で山頂まで担ぎ上げたものだ。
新聞社に自分の名前が出ることに誘惑され、五十貫(約１８７キロ)もの花崗岩を命を賭して担ぎ上げた、強力の小宮の苦闘と、彼を支援した男たちの友情を描いた物語として、私の愛して止まない新田次郎が処女作として書き上げたのが「強力伝」。
「強力伝」は、昭和２６年「サンデー毎日」の大衆文芸賞に入選し、昭和３０年に第三十四回直木賞を受賞した。新田が昭和７年から昭和１２年まで勤務していた、富士山山頂観測所で炊事係として一緒に働いていた強力の小見山正さんをモデルにしたと言っている。
主人公の小宮正作は、無謀とも思える計画を実行に移し、背負子で 巨石を背負い、ついに白馬岳山頂に担ぎ上げることに成功するのだが、………。
' 樽(たる)のように太った足を開いて、半ば背負をちぢこめるようにしながら、ようやく上半身をこたえている小宮の体躯の容易ならざる態勢や、離れていてもよく分かる呼吸(いき)づかいの不調、そしてあきらめに似た小宮の笑いの中に、通り過ぎる死の影を発見して、鹿野は慄然(りつぜん)とした。 '
' 山巓を吹走する風がぴたりと息をついた。富士山に固着して動かない小宮の眼差しの中に、この時こそはっきりと、ついぞ見たことのない、溢れるばかりの郷愁の色が浮かんでいた。 '
それから２年後、この時の労苦が遠因となって死去することになるのだが、彼の担ぎ上げた風景指示盤は今もなお、白馬岳の山頂に現存している、……。
……………… この続きは、また来週……………
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ミナさんがいいね！と言っています。
2022/08/22 11:33
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ジャッキー&ロッキーさんがいいね！と言っています。
2022/08/21 10:58
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凄いエピソードですね!
2022/08/21 10:58
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ひろすけさんがファイト！と言っています。
2022/08/16 11:56
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ひろすけさんがいいね！と言っています。
2022/08/16 11:56
