スナック・パドック「ＷＩＮ５・その２」2025年10月毎日王冠の日・Part３

「鯛だからこの味に仕上がるんだな」オレは鯛は魚の王様だと思っている。次にパスタ。フォークでクルリと巻いて頬張る。「ウマ！」レタスは細くカットされパスタと絡みやすく工夫されている。「鯛の身とレタスの触感とオリーブオイルの甘みがベストマッチっす」ガミが感想を述べる。「そうか、そうか」マスターは頬が緩んでいる。「腐っても鯛、とはよく言ったもんだよな」オレは鯛を持ち上げる。「腐っちゃいねぇだろ？」マスターは即興で突っ込むが「鯛の味を知ったら皆がそう言うのさ」やはり鯛の存在は認めている。「今回ＷＩＮ５を取ったヤツらは鯛の味が分かるだろうか？」マスターは強引に鯛と競馬を結び付ける。「オレがあいつらだったら真っ先に瀬戸内海に行って漁船を借り切って大きな真鯛を吊上げたいものだな」オレもマスターのムチャぶりに乗っかる。「俺は港で豊漁の帰りを待つっす」ガミは船酔いが酷いらしい。「船酔いするようなヤツは鯛を食う資格がねぇ！」マスターはガミの小皿を取り上げて虐める。「あっそれはないっすよ、勘弁して欲しいなぁ」ガミはフォークを振って抵抗する。「食べたかったらＷＩＮ５の必勝法を会得して来い」またマスターのムチャ振りが始まった。鯛を食えばＷＩＮ５の何かが見えてくるだろうか？鯛よ、鯛よ、何卒よろしくお願いいたします。