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2017/04/24 21:42
シャケトラの力量
前走の日経賞(2017年3月25日・中山・芝2500m・G2)は、7枠13番という枠番に入った。
パドックでは、前の前の6枠11番にテンションが高いミライヘノツバサ(牡4・芦毛/美浦・伊藤大)がいて、
すぐ前には、やはりいつもテンションの高いゴールドアクター(牡6・青鹿毛/美浦・中川)がいた。
この日もこの二頭はテンションが高かった。特にツバサはいつもより大きく首を上下に振り、厩務員を困らせていた。
それにつられたのかアクターもイレ込みがきつかった。元々テンションは高い馬だがその日は何か怒りながら歩いている感じがした。
その馬たちのすぐ後ろを歩かなければいけないのだから尋常ではいられないだったはず。つられてテンションが上がってしまう馬は多いだろう。
しかし、シャケトラは落ち着いた堂々とした歩きをしていた。
歩道の外側をゆったり歩いて、外周に植えてある花々を眺めながらのウォーキングだった。
肝が座っているのである。
「人は人、吾はわれ也、とにかくに吾行く道を吾行くなり」と西田幾太郎は言った。
「この道より我を生かす道なし、この道を歩く」と武者小路実篤は言った。
口ずさむなら「マイウェイ」がいい。
シャケトラは、淀の長丁場を堂々とした走りで駆け抜ける。
その心構えはできている。大丈夫だ。