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2017/04/29 18:01

スナック・パドック 天皇賞・春 前日

「おいおい、大変なことになってるな」マスターはスマホの画面を見ながらそう言うと
「ブラックとダイヤモンドでしょ」ケンちゃんもスマホ片手に興味津々の様子。
−ブラックが先に出てダイヤが追いついて、前に出て、ブラックがまた交わす−
「何だかレースを見てるようだな」オレは二頭のオッズのツバ競り合いが嬉しい。
「ワクワクするな」マスターも嬉しそうだ。
 エビスの瓶の栓をポーンと抜くとケンちゃんのグラスに注いだ。
 よそ見をしながらだからグラスから泡がこぼれ落ちた。
「マスター、ちゃんと入れてよ。血の一滴なんだからね」ケンちゃんはグラスに顔を持って行った。
「悪い、悪い。オレとしたことが...」口では謝っているが目はスマホから離れない。
「そんなに見続けたって数字は変わらないだろうよ」オレは二人に呆れてそう言うと
「目が離せないよ、これは」マスターはこぼれた泡を片手で拭いている。
「もう、買ったんでしょ?」ケンちゃんがマスターの顔を見る。
「こんなにオッズが動くから買えないよ」マスターがそう答えると
「きのうはオッズで買い目は変えない、って言ってたんじゃなかったっけ?」ケンちゃんが突っ込むと
「ありゃりゃ、お前がそんなコト言うから、また1番人気が変わっちゃったじゃないかよ」
「おいおい、ダイヤが突き放しにかかったぞ」マスターは画面にクギ付けだ。
「あれっ?マスターはブラックが頭なんでしょ?」
「じゃぁダイヤが1番人気の方が助かるんじゃないの」ケンちゃんは突っ込む。

このオッズ、一体どのような形で納まってレースを迎えるのだろうか。

「あの有馬を考えればダイヤが上だよな」ケンちゃんの見解だ。
「去年の勝ち馬だからな、ブラックは」マスターはあくまでもブラックを支持している。
「あのときはギリギリで勝ったんだよね。一旦交わされて差し返したのは凄いと思うけどギリギリだよ」とケンちゃん。
「ギリギリだってなんだってあの距離を克服して勝ったんだから価値があるんだよ」マスターは力が入る。
「二頭が戦ったのはあの有馬だけなんだけど、ダイヤはあの距離をピッタリ勝った感じがあるよな」オレの感想だ。
「だろ、オレもそう見てるんだ」マスターは意を強くしている。
「今度もピッタリ勝てばいいんじゃないの」ケンちゃんは譲らない。
「いや、2500mはピッタリ勝てたけど、3200mはそうは行かない気がする」オレはそう思っている。
「だろ!オレもそう見てるんだ」マスターの鼻息は荒い。

4コーナーを回ってすぐに二頭のマッチレースとなるのだろうか?
前を行くブラックをダイヤモンドが捕まえに行く。
京都の直線には坂は無いので勢いが付けば止まらない。
逃げるブラック、追うダイヤモンド。
どっちのスタミナが勝っているのかが勝負の分かれ目となる。

「で、長距離砲の出番はあるのかい?」マスターは昨日の話を持ち出す。
「3着はシャケトラで決まりじゃないの?」ケンちゃんはマスターを横目で見る。
「だろ、ブラック→ダイヤモンド→シャケトラの3連単一点買いですよ、あたしは」マスターは胸を張る。
「あれっ?決まってるんだったらきょう買えば良かったんじゃないの?」ケンちゃんの突っ込み。
「いつ買ったっていいだろ。生ものじゃないんだからさ」マスターは鼻で笑う。
アルバートの2着だってあり得るだろ」オレはいつものジャックダニエルをチビリとやる。
「そりやぁ無いだろ、そりゃぁ無理」ケンちゃんは大きく両手を広げて呆れ顔だ。
「そりゃぁ無いよ、そうなったら困る」マスターは耳をふさいで聞きたく無いポーズ。

ダイヤモンドが3角手前の坂でガス欠を起こしたら...どうなるのか?
身体能力が高いダイヤモンドだが長距離を走るのは初めてだ。
池江調教師も距離適性においてはややトーンが下がる。

淀の長丁場では数々のドラマが繰り広げられて来た。
思い通り上手に走り切った馬たちもいた。
がしかし、思わぬ流れに飲み込まれてしまった馬たちもいた。
さぁダイヤモンドはどんな走りを見せてこの大一番を乗り切るのだろうか?

長距離砲がドカンと炸裂してみんながビックリするレースになると面白い。
レース後に美味しいジャックダニエルが飲めると良いのだが...。

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