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2017/05/15 18:11

スナック・パドック「ヴィクトリアマイル」レース後

「やっぱり若者が活躍したでしょ」ケンちゃんは鼻高々だ。
スマートレイアーが直線の坂を先頭で上がって来たのを見たときは力が入ったな」
マスターは結構熱くなったようだ。
「1〜3着まで新興勢力で占めましたからね」ケンちゃんはドヤ顔だ。
「でもさぁデンコウアンジュって何者?間に入ってくれたから何にもならいよ」
とケンちゃんは悔しそうだ。
「結構エリートコースを歩いてるんだよな」オレは結果を知ったあとに調べてみた。
「3冠レースはすべて出てるし、エリザベスにも出てる。凄いのは前哨戦の阪神牝馬Sを走った
あとに福島に行って牝馬Sを走ったことだな」オレは大いに関心しているのである。
「でも全て複勝にも絡んでないからな」マスターは鯖の塩焼きの下準備をしながらそう言う。
「例えば福島牝馬Sを勝っててくれれば少しは注目するけどね」
ケンちゃんも見切った悔しさをそう表現した。
「エビショウの猛アピールって感じだよな」
オレは最近のエビショウのプレイに少し元気が無いことを気にしていた。
「ここで頑張らなくてもさ...」ケンちゃんはかなり悔しそうである。

スマートレイアーって真っ白でキレイな馬ね」桃ちゃんはすっかり気に入ったようだ。
「芦毛っていうんすよ」ケンちゃんが説明する。
「アシゲ?白いのは足だけじゃなかったわよ」桃ちゃんはすっかり勘違いしている。
「草冠に戸って書いてアシって読むんすよ」ケンちゃんは手のひらに人差し指で書いている。
「芦田愛菜のアシ?あの子、馬に関係があるのね」桃ちゃんは飛躍が激しい。
「植物なんすけどそれに似た色なんだそうで..」ケンちゃんはそう言ってトイレに逃げた。
「牝の7歳って人間の歳にするといくつぐらいなの?」桃ちゃんが聞いて来た。
「30歳くらいかな」オレはそんなもんだろうと思った。
「へぇ〜、結構いい歳よね」桃ちゃんは焼き立ての鯖を頬張った。
「もうロートルっすよ」戻って来たケンちゃんは軽くそう返した。
「その言い方、やめなさいよ」桃ちゃんは一気に機嫌を悪くした。
「まだ30歳だよ。若いんだよ、まだ」桃ちゃんは半分残っていた生ビールのジョッキを
一気に空けた。

ロートルがしっかりとレースを作って、若者が最後の仕上げをしっかりと行ったレースと
なった。人気の中心だった間の世代が沈黙してしまった。意外な結果となったが若者たち
の実力が高まっていることが明らかになった。一気に世代交代が進むのだろうか。

ミッキークイーンがフケだったんじゃないかと思ってパドックの映像を何度も見直した
んだけど分かんないね」ケンちゃんは負けた原因をそこに見ようとしていた。
「そうか、何かが無きゃあんな負け方はおかしいよな」マスターも納得していない。
「尻尾は振ってないし、へんな汚れもないんだよね」ケンちゃんの説明に熱が入る。
「見逃してないか?」マスターは念を押す。
「例のJRAレーシングビュアーってヤツだろ。たかだか15秒ぐらいの映像でそれが
分かる訳ないだろ」オレは無謀な観察だと思っている。
「そんな大切なコトは現地に行くのが普通だろ。現地でしっかりと見て確認して、それで
オレたちに報告するのがお前の役目だろうが」マスターは勝手に怒っている。
「えっ何それ。何で俺がそこまでしなきゃなんないのさ」ケンちゃんは不満を漏らす。
「そのくらいの労力は提供しろよ、俺たちのために」マスターは力が入る。
「そういう競馬に対する考え方は持った方がいいぞ」オレもマスターに同意見だ。

ミッキークイーンがなぜ坂を登った勝負所で止まってしまったのか。何があったのだろう?
こんなレースをするようならファンから信頼をされる馬には成れない。
名牝と呼ばれた数々の馬たちは多くのファンの期待に常に答えていた。
彼女が名牝と呼ばれる馬に成るためにはまだまだ道のりが険しいようだ。
しかし、負けた相手が新興勢力だったことで一気に世代交代の波が押し寄せるとすると
名牝の名はもっともっと遠ざかってしまう。次のレースが正念場となるのだろう。

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