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2017/09/08 07:55

スナック・パドック 「京王杯AH」レース前

マルターズアポジーが逃げ切れるかね」マスターは関屋記念のレースが頭から離れないようだ。
「あれは誰も鈴を付けに行かなかったという特別なレースだったんじゃないの」ケンちゃんは信用していない。
「走る能力は高いものがある馬だから関屋記念の勝ち方は不思議じゃないぞ」
オレは、バランスの良い姿勢から繰り出すフットワークの力強さを何度も調教で見ている。
「七夕賞で期待したのに結果が案外だったからね」
ケンちゃんは3角でマイネルフロストに被せられると線香花火のようにしぼんでしまった姿が忘れられない。
「あの展開はこの馬にとって最悪だな」オレはアポジーの弱点は競られ弱い点にあると見ている。
「あの時のフロストの伸び脚は良かったよな」マスターは腕組みをしてあの場面を思い出している。
「だから新潟記念は◎で行ったのに...もっと前で競馬が出来なかったのかなぁ」ケンちゃんは悔しそうだ。
「新潟の直線は長いから勝負所が難しいんだよな」オレは柴田大騎手のプランにもうひと工夫必要だと思った。
「終わったレースはもういいんだよ。アポジーの逃げ切りを考えろよ」マスターは気持ちの切り替えを要求だ。
「今度は簡単には逃げられないでしょ」ケンちゃんはあくまでも前走がフロックだという意見だ。
「マイルの逃げ方が分かったんじゃないのかな」オレは関屋記念の逃げがアポジーの真骨頂だという意見だ。
「もう一丁ありかい?」マスターはニヤリと微笑んだ。
「いやいや、そう簡単では無いでしょ」ケンちゃんはあくまでも認めない。
「あの脚はマイルでこそ生きるんじゃないのかな」オレはあのしっかりとしたフォームが気に入っている。

「それよりダノンプラチナに期待しましょうよ」ケンちゃんは芦毛の期待馬を押す。
「う〜ん、関屋記念が案外だったからな」マスターはあまり期待していない。
「パドックでリズムに乗って歩けるようにならないとな」オレは後脚の送りのぎこちなさが気になっている。
「陣営が作って来ますよ」ケンちゃんは楽観的だ。
アポジーがマイペースの逃げを今回も決めるようだとプラチナは厳しいだろ」
マスターはアポジーを上に見ている。
「前がやり合う展開になって最後の上り坂を上手に利用出来れば...な」
と言ってオレはジャックダニエルをチビリとやる。
「出来ますよ、そのために関屋記念で力量を計ったんだからね」ケンちゃんは分かったようなことを言う。
「ホントに差し切れるのか?」マスターはケンちゃんの顔面に人差し指を向ける。
「じゃぁ、プラチナとアポジーの2頭勝負で行きましょうよ」ケンちゃんは自信満々だ。
「おっ!望むところよ。いい提案だねぇ。待ってました!」マスターは即乗りだ。

「わたしはウキヨノカゼを応援するわ」桃ちゃんは牝馬しか目に入らない。
「もう7歳だよ。おばさんはダメだよ」ケンちゃんは言ったあとで口を押えて、仕舞った顔。
「あら、馬の7歳は人間ならいくつなの?」桃ちゃんはマスターに振った。
「三十路くらいかな?」マスターはサラリと返す。
「若いじゃないの」桃ちゃんはケンちゃんを睨む。
ケンちゃんは自分のグラスに瓶ビールを注いで一気に煽った。目が泳いでいる。
「浮世の風、なんてシャレてるじゃない」桃ちゃんは名前が気に入ったようだ。
「まったく世の中ってヤツは思うようにならないからな」マスターは荒波をくぐり抜けて来ている。
「浮世の風が身にしみる、なんて歌謡曲の歌詞にあったんじゃない?」桃ちゃんは生ビールを一気に煽る。
ウキヨノカゼが勝ったら東の空に願い事を叫ぶことにするわ」桃ちゃんは真剣だ。

「ここからマイルCSへ進むわけだから重要なレースになるぞ」マスターは秋初戦に期待を寄せている。
「マイル路線で実力を付けて天皇賞・秋を制した馬がいるからな」オレは過去の馬たちを思い出している。
「そんな馬がこのレースにいると思うとワクワクするよね」ケンちゃんの目がキラリと光った。

さぁ、今年のマイル王を目指して、みんな、頑張るんだぞ!ファイト!

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