競輪
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2017/09/15 20:46
スナック・パドック 「セントライト記念」レース前
「アルアインは順調そうだな」調教での走りを見てオレはそう感じた。
「そうかい、そうかい。それは心強いお言葉ですな」マスターは頭で狙っている。
「セダブリランテスが取り消したから一本被りでしょ」ケンちゃんは芦毛馬が一頭も出ないので興味が薄い。
「今年の毎日杯組は頑張ってるからな」オレは今年のダービーをサトノアーサーで勝てると信じていた。
〇毎日杯(阪神・芝1800ｍ)
１着・アルアイン(松山)→２着・サトノアーサー(川田)→３着・キセキ(シュタルケ)→
４着・プラチナムバレット(池添)→５着・トラスト(丹内)→６着・クリアザトラック(四位)→
この時のサトノアーサーは、単勝1.2倍でグリグリの◎だった。アルアインは２番人気で7.7倍のオッズだった。
誰しもがこのレースをサトノアーサーの皐月賞壮行会と思っていただろう。ましてや同厩の僚馬である。アルア
インが先行してレースを作り、最後の直線に向いたら道を開けて外からアーサーがぶっ飛んで来てのワンツー
フィニッシュとなる予定だった。しかし、レースはアルアインが直線を向いて道を空けたが、アーサーが届かな
かった。アルアインが勝ってしまった。そして、皐月賞にはアルアインが出ることになった。そして、そのアル
アインが皐月賞を制してしまったのだからさらにビックリ仰天だった。９番人気(22.4倍)ということからも期待
値が低かったことが分かる。この毎日杯で４着だったプラチナムバレットは、次の自己条件(500万下)の特別戦
(はなみずき賞)を勝ち、次のダービートライアルである京都新聞杯も勝った。バリバリの重賞ウィナーとして晴
れの舞台に駒を進めたのである。がしかし、レース後に骨折が判明してダービー出走を断念せざるを得なかった
ことは残念でならない。３着だったキセキは毎日杯のあとで少し休養を取り、夏競馬で復活を遂げた。自己条件
戦(500万下)を１番人気に応えて勝ち、次の特別戦(信濃川特別・1000万下)も１番人気に応える形で勝ち上がった
。新潟の長い直線とは言え、上り32.9秒の脚は半端ではない。秋競馬での活躍を期待している。５着だったトラ
ストは、皐月賞(13着)→ＮＨＫマイル(８着)→ダービー(８着)とＧ�杵�線を堂々と歩んだ。先日、札幌でオープ
ン特別(丹頂Ｓ)に出走するも12着に敗れ、長い距離のレースは向かないことが分かった。芝2000ｍくらいのレー
スで活躍の場を選べばまだまだやれるだろうと思う。６着だったクリアザトラックは、毎日杯のあと３か月後に
条件特別(江の島特別)に出走して１番人気に応えている。キレのある末脚を武器にマイル戦あたりでの活躍が見
込まれる。今年の毎日杯から６頭の活躍馬を紹介したが、これらの馬にこれからも注目して行きたいと思ってい
る。
「スティッフェリオを応援するわ」桃ちゃんは名前の響きが気に入ったようだ。
「まだ条件馬だけど音無厩舎が送り込む穴馬中の穴馬ですぜ」ケンちゃんは時代劇よろしく素早く反応した。
「栗東の坂路での動きが良かったな。苦も無く軽快に坂を登って来たぞ」オレは調教ＶＴＲで確認済みだ。
「動きもいいんだったら、行けそうじゃないの」桃ちゃんは喜びを露わにした。
「これが頭に来るようだと凄いよ」ケンちゃんは予想オッズを確認してる。
「いいわよ。スポーツ誌の予想オッズなんてどうせ当てにならないんでしょ」桃ちゃんは鋭い。
「予想オッズで買い目を決めた日にゃ、ろくなコトにはならないからな」マスターの経験談は参考になる。
「このレースも台風が心配だよな」マスターは天気予報を確かめている。
「関東地方に接近する時間でしょ」ケンちゃんはニュースで見ていた。
◎中止
北朝鮮のミサイルは飛んで来るし、台風は来るしで、世の中は大変なコトになっている。
「競馬どころじゃないでしょ」とケンちゃんは言うが、
「競馬がのんびり出来る世の中が理想だよな」とマスターが呟いて、店にいる全員が小さく頷いている。
競馬を愛する皆に、幸多かれと祈る！
- アルアイン
- セダブリランテス
- サトノアーサー
- キセキ
- プラチナムバレット
- トラスト
- クリアザトラック
- グリグリ
- アーサー
- トライ
- スティッフェリオ
