競輪
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2017/11/05 21:33
スナック・パドック 「アルゼンチン共和国杯」 レース後
「芦毛一頭が邪魔してくれたよ」オレはリチャード＆ブリランテスの馬連で勝負していたので熱い。
「芦毛二頭のパドックでの動きが良かったので期待して見ていたけど．．．」ケンちゃんはウィックを上に見て
いたので悔しい思いとなった。
「俺はリチャードの単勝だから問題なし」しかし、マスターは、みやこＳのエピカリスでやられたのでトントン
の結果となった。「しかし、リチャードは楽勝だったな」マスターはきっちり元は取ったので余裕の表情だ。
「ブリランテスが左手前に頼る走りだったのに比べて、右手前を上手に使えるリチャードは府中では見事な末脚
を決められるよな」オレは残り200ｍの標識を過ぎてグイグイ伸びるリチャードの姿を頼もしく見ていた。
「右回りのコースだったら立場は逆になるんすかね」ケンちゃんも少しは分かって来たようだ。
「とにかく今日のリチャードは輝いて見えたな」マスターは納得の表情を浮かべた。
「あらっ！ソールインパクトが２着に来たの？」桃ちゃんは驚きの声を上げた。
「いやらしい名前の馬が激走っすよ」ケンちゃんは手で馬の脚の掻き込むポーズを見せた。
「見事にオレの馬券の邪魔をしてくれたよ」オレからまた恨み節が出た。
「やっぱ桃ちゃんの直感は鋭いな」マスターが感心してそう言うと
「あれは勝負の直感じゃなくて、色気の匂いがしたのよね」と桃ちゃんは言う。
「色気の匂いって．．．どういうコト？」ケンちゃんは意味不明状態である。
「わたしからすれば男の色気の匂いよね」桃ちゃんは少し顔を赤らめる。
「ドーンと突かれるイメージか？」マスターの目は完全に泳いでいる。
「おぉ、猛烈！」マスターとオレは仲良く懐かしいＣＭのセリフを発していた。
残り300ｍ地点でリチャードが右手前に代えて末脚を伸ばしたのとほぼ同時に、やはり右手前で力強く伸びて来
たのがソールインパクトだった。ブリランテスやアルバートが左手前にこだわって伸び脚を欠いているのとは
対照的にスムーズな手前代えを行ってゴールに近づいた。あそこがこのレースのターニングポイントだった。
「リチャードがジャパンＣに出ると面白いと思うけどな」マスターの期待は膨らむ。
「ローテーション的に少しキツいだろ」オレは疲労度を心配する。
「有馬記念じゃ今日の走りは期待出来ないっすかね」ケンちゃんは右回りの適性を心配する。
「あぁダメだな」オレはキッパリと言い切る。
「中京の金鯱賞(芝2000ｍ・Ｇ��)って手があるんじゃないか」マスターはスマホで調べている。
「うんうん、その手がいいっすね」ケンちゃんの期待も膨らむ。
「アメリカは左回りコースしか無いらしいな」オレはそんな情報を得ている。
「じゃぁリチャードは渡米した方がいいっすね」ケンちゃんは簡単に言う。
「あっちの馬はみんな左回りが得意なんだからリチャードは特別な馬では無くなるんだんだぞ」とマスター。
「だから日本にいて右回りが得意だ左回りが得意だって言ってぶつかり合った方がリチャードとしては得なん
じゃないのかい」いかにもマスターの意見はごもっともである。
さぁ、好走したリチャードの次走はどこの何のレースを使うのか？
そして、３着に終わったブリランテスの右回りでの変わり身に期待したいと思う。
ステイヤーズＳ(中山・芝3600ｍ)にしますか？有馬記念(中山・芝2500ｍ)にしますか？
さぁ！どっち？
- リチャード
- ブリランテ
- エピカリス
- ソールインパクト
- アルバート
- ジャパン
