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2017/11/13 07:32
スナック・パドック 「エリザベス女王杯」 レース後
「モズカッチャンかよ」マスターは大いに落胆している。
「ここで来るかな」オレはもっと先で活躍する馬だと思っていた。
「もっとサラブレッドらしい名前にして欲しいっす」ケンちゃんは名前で消したと言う。
「確かに冠名のモズも可笑しいし、カッチャンはなんだよ」マスターも名前が気に入らないらしい。
「何だか最近、妙な名前の馬が増えてるぞ」オレも馬名に関しては山ほど言いたいことがある。
「いい馬だな、って思ったとしても名前で応援できないのはつまんないっす」ケンちゃんは顔をしかめる。
「野菜の名前が付いてるのは馬からしても可哀そうだろ」マスターはそう感じている。
「馬は野菜が好きとは言えなぁ」オレも冠+野菜名は納得がいかない。
「馬主が受け狙いでやってるんだろけどセンスが悪いっす」ケンちゃんはそうぶった切った。
「でも、走って実績残せば皆が認知することは確かだけどな」マスターは過去を振り返ってそう言う。
「ハイセイコーなんかは、そのいい例かもな」オレは実例を上げた。
「はい、成功!っすもんね。確かに軽いなぁ」ケンちゃんはそう感じた。
「確かに今となっては違和感はないな」マスターは腕を組んで頷いている。
「やっぱり枠順は大事っすね」ケンちゃんはそう振り返る。
「ある程度前でレースを進めたい馬が外枠を引くとああなるってコトだな」オレはヴィブロスのことを言う。
「掛かってたもんな」マスターは敗因はそこにあると見ている。
「今回は和田がキーワードを握ってたっすね」ケンちゃんから面白い観点が飛び出た。
「カッチャンとはオークスまでは主戦ジョッキーだったからな」マスターがそう振り返る。
「乗ったクロコスミアは岩田から回って来た馬でとなりの枠に入ったってのがな」とオレは運命を感じた。
「ゲートインの時に何を思ったかな」マスターは少し上目使いにそう言う。
「カッチャンには負けたくなかったっすよね」ケンちゃんは和田の心中を察している。
「ゴール前でカッチャンに交わされる時は悔しい思いがあっただろうな」オレにも和田の心中が伝わって来た。
「スマートレイアーは伸びなかったっす」ケンちゃんはそう言って首を垂れた。
「前が残る展開になったらダメだな」オレはマキシマムドパリが4着に残った展開を敗因に上げた。
「自分じゃレース作れないからな」マスターは追込み馬の苦しい胸の内を明かす。
「武豊だったらどうだったっすかね」ケンちゃんは諦め切れない。
「同じさ。騎手の腕がどうこう言う展開じゃなかったってことだな」オレはバッサリと切った。
「前を行く馬たちの調子が良かったってコトになるのかな」マスターはそう分析をする。
「まっ、そういうコトだろうな」と言ってオレはジャックダニエルをチビリとやった。
「武豊がフライデーされたようっすね」とケンちゃんは情報が早い。
「相手は競馬レポーターだって?」マスターも情報を仕入れているようだ。
「まっ、回りにチヤホヤされてやりたい放題だろうからな」オレはこの手の話を聞いたのは初めてではない。
「パドックでヤジられる姿が見え見えっすね」ケンちゃんはそう言って興味を示す。
「しばらくは何とか理由を付けてパドックには乗らないんじゃないのか」マスターはそう見ている。
「そうなると馬場入場の時が大変だな」オレにはスタンドからヤジるファンの声が聞こえてくるようだ。
「若い娘に手を出してるからケガなんかするんだぞ〜!」
「量子ちゃんが可哀そうだぞ〜!」
「菜々子に手を出すなよ〜!」
どうも最近の武豊騎手の騎乗が緩いと思っていたら、私生活も緩くなっているようだ。
このことを機会に昔のようなしっかりとした騎乗を心掛けてもらいたい。
そのことを思うと、キタサンブラックという馬はとてつもなく強い馬であることが分かった。
のである。