590件のひとこと日記があります。
2017/11/22 23:42
スナック・パドック 「京都2歳S」 レース前
「タイムフライヤー(牡2・松田厩舎)とグレイル(牡2・野中厩舎)の一騎打ちだな」ズバリ、オレの診断だ。
「それじゃぁスポーツ誌の馬柱の印と同じで人気通りってコトだろ」マスターは当たり前過ぎると言う。
「いいんだよ、それで。人気通りにこのレースは決まるって言う事はハッピーじゃないか」オレはVサインだ。
「あれ?マスターは人気2頭を外すんすか?」ケンちゃんは心にも無いことを敢えて聞く。
「まぁ、どっちかだとは思ってるけどな」マスターはやっぱり人気馬から行く作戦だ。
「でしょ、だったら突っかからずに素直な返しで良かったんじゃないんすか」ケンちゃんはいいトコ見てる。
「おやおや、妙な言いがかりで食い付いて来るじゃないの、ん?」マスターは何か気に入らないと見える。
「どっちが強いか。そこが問題だな」オレは二人の妙な空気を察して、二人共に興味のある話に引っ張り込む。
タイムフライヤーは栗東坂路コースで最終調整を行った。タイムは特別速いものではないが、低い姿勢から繰り
出すフットワークの回転の速さは素晴らしいものがある。先週、記憶に残るレースとして取り上げた「東スポ杯
2歳S」を勝ったワグネリアン(牡2・友道厩舎)の走りにどこか似ている。この馬も前脚を放り投げるように伸
ばして走るタイプだ。このタイプはスピードがあり切れる脚を持っていると言える。お世辞にも美しいフォーム
の走りとは言えないが、地面を力強いフットワークでぶっ叩いてスピードに乗る姿は迫力がある。手前の代えは
小さくスムーズなところからタイムロスは生じ難いタイプと言える。
グレイルは栗東CWコースで最終調整を行った。「83.0-66.6-50.8-36.9-11.5」という見事な時計で走った。数
字だけを見ると池江厩舎の重賞を狙う馬の最終調整とほぼ同じ時計である。この馬、馬格があってスマートな身
体付きなのでやたら大きく見えて馬としての存在感が凄い。見た目はすでに重賞級である。最終コーナーを回っ
てスムーズに手前を代えてスパートを掛けると前脚が高く上がってスピードに乗った。しかし、頭の高さは変わ
らない。姿勢が良いままでスピードに乗った。ゴール板を過ぎてもまだ追って鞍上が課した厳しい調教となった。
「さぁ、どっち?」マスターは早く結論を聞き出したい様子だ。
「ランリーナ(芦毛)でしょ」ケンちゃんは思いっきりボケたつもりだった。
「お前、出入り禁止にするぞ」マスターの機嫌は一気に最悪になった。
「冗談すよ、冗談。勘弁してくださいよ」ケンちゃんはそう言いながらトイレに駆け込んだ。
「武豊が緩く乗らなければグレイルで決まりだろ」オレはそう条件を付けた。
「グレイルが先に行く訳だろ」マスターは両頭の前走データは頭に入っている。
「タイムフライヤーが来るのを待って一緒にスパートを掛けようなんて緩い考えだと敵わないだろ」とオレ。
「と言う事は先に行ってガンガン飛ばして、フライヤーを慌てさせる必要があるってコトかい?」とマスター。
「それが出来る馬だよ、グレイルは」オレは武豊にキタサンブラックをやれと言いたいのだ。
「3着馬を当てれば3連複はいただきっすね」ケンちゃんはそう言ってスマホの馬柱を見つめる。
「3頭選んで当てようなんてお前には無理だぞ。2頭の馬連でいいんだ、そうしろ」マスターの教えが出た。
「それじゃぁ配当が低いっすよ。折角2頭が堅いんすから3連単、3連複を当ててドカーンと行きたいっす」
ケンちゃんの本音だ。でも、その3頭目がなかなか決まらない。
「マイハートビートで行こうぜ」オレが助け舟を出す。ケンちゃんの目がキラリと光った。
このレースからの出世馬は、アドマイヤドン(マイルCS・フェブラリーS)、ヴィクトワールピサ(皐月賞・有馬
記念)がいる。活躍した諸先輩方が築いた栄光を背中にいただき、今回このレースで勝つ馬は大いなる出世を成し
遂げてもらいたいものである。期待して見てみよう!
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ビギンザビギンさん
ウマカマさん、マイハートビートが...。強い勝ち方を目指したフライヤーに対して挑戦者として臨んだグレイルが追う立場を利しての勝利でした。2頭の今後の活躍に期待しましょう!
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ウマカマさん
今日は完璧でした!
明日の◎もう決まりです笑 -
ビギンザビギンさん
ウマカマさん、馬券師のあなたと同じ馬を指名したなんて痺れますね。とは言え本命サイドですから安心してレースを見ることができますよね。期待しましょう!
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ビギンザビギンさん
アマゴワクローラさん、あなたの予想が気になります。鋭い勝負勘が絞り込むその馬の名は・・・。楽しみです。
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ウマカマさん
同じくグレイル、タイム、ハートビート三つ巴でいいと思います^^;
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ウマカマさんがいいね!と言っています。
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アマゴワクローラさんがファイト!と言っています。
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アマゴワクローラさんがいいね!と言っています。