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2017/12/10 07:16
記憶に残したいレース 2017「東スポ杯2歳S」 の出走馬を追う
2017年12月10日、中京10R・こうやまき賞・芝1600mにカフジバンガード(牡2・松元厩舎)が出走して来た。
「東スポ杯2歳S」でのカフジバンガードの走りを見て次にように感想を書いた。
カフジバンガードは、後方集団の一番前(先頭集団3頭、後方集団4頭)にいて、勝ったワグネリアンの帯同馬的
な役目をした。3コーナーでペースが上がったときも、4コーナーを回って直線に向いたときも、常にワグネリ
アンの前にいた。残り400m標識付近では並ばれたもののすぐには抜かされることなく併走した。しかし、今回も
この馬、手前を一度も代えずに左手前のまま、府中の長い直線を走り抜けようとしていた。だから、残り200m地
点でガクッとスピードが落ちた。ルーカスに交わされ、前のシャルルマーニュを抜く勢いも止まってしまった。
明らかに左手前にこだわった走りである。これでは強い相手には通用しない。左回りコースは諦めて、最後の直
線で左手前の走りが生きる右回りコース専用馬として生きる道を選ぶべきなのだろうか。とにかくこの馬の右回
りコースでの走りに注目である。
という内容であった。
残念ながら今回も左回りコースを走ることになった。しかし、東京コースで3コーナーに入ってからゴールまで
は約1000mある。しかし、中京コースではそれが約600mに縮まる。東京コースではそのゴールまでの1000mを
左手前のまま走ったのだから、今度の600mというのは彼にとってみれば「何てことないさ」という感覚なのかも
知れない。しかも、東京コースではあのレベルの高いメンバーと走ってのものである。「ヘッチャラさ」とどこ
吹く風で何の心配もいらないのだろう。
「東スポ杯2歳S」のレース前に書いた「この馬を観たわたしの目」を再度載せる。
〇カフジバンガード(松元厩舎)。デビューから3戦目は、10月の東京の未勝利戦(芝2000m)だった。好スタート
を切って2番手に付けた。しっかりと折り合って安定した走りを見せた。そのまま2番手で進み、最後のコーナ
ーを回って先頭に躍り出たのは残り300m地点である。先頭に立ってからはグイグイと末脚を伸ばし後続を6馬
身チギっての楽勝だった。
パドックでは、落ち着いて歩けていた。前走よりも身体がシャンとして背筋が伸びた印象を受けた。好材料と
言って良いだろう。踏み込みもしっかりとしていて好調であることが見て取れた。前走は東京コースで走り、
最後のコーナーを左手前で回って来てそのまま一度も手前を代えずに500mという長い直線を走り抜けた。何と
いうパワフルな走りであろう。調教を見ていると右手前でしっかりとした走りを見せていたので、直線のどこか
で手前を代えることが出来ればそのパワフルさは倍増する。そうなれば注目馬2頭の良きライバルとして堂々と
名乗りを上げることが出来る。楽しみな逸材である。
カフジバンガード。どんな走りを見せてくれるのか大いに注目しているところである。