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2017/12/15 17:07
2017「東スポ杯2歳S」 の出走馬を追う ゴールドギア編 report.3
2017年12月16日、中山9R・ひいらぎ賞・芝1600mにゴールドギア(牡2・伊藤圭厩舎)が出走して来た。
「東スポ杯2歳S」のレース前に書いた「この馬を観たわたしの目」を再度載せる。
〇ゴールドギア(伊藤圭厩舎)。先月の新馬戦(東京・芝1600m)を上り33.8秒という好タイムで勝っている。後ろ
からレースを進めて、最後のコーナーで大外に持ち出し、直線ではグイグイと末脚を伸ばした。馬群から抜け出
て少しソラを使ったかゴール前では後続に少し詰め寄られる場面はあったが楽勝と言って良い勝ち方だった。
パドックでは、スムーズな歩様で程好く気合が乗って好印象を受けた。前へ前への意欲的な脚の運びはしっかり
とした踏み込みも相まって高素質馬であることを物語っている。この馬、前走で左回りコースは経験しており、
直線で何度も手前を代えて脚の疲労の分散を行っていたことから、左回りは苦も無くこなす馬であることは分か
っている。しかし、手前を何度も代えることでタイムロスを生じさせるリスクも伴うことは承知しておかなけれ
ばならない。特に相手が強くなれば少しのロスも命取りに成り兼ねないのである。
「東スポ杯2歳S」でのゴールドギアの走りを見て次にように感想を書いた。
ゴールドギアは、スタートで一呼吸遅れて出て後ろからのレースとなった。ワグネリアンのすぐ後ろ、ルーカス
の少し前という主役たちの間にポジションを取った。その状態は4コーナーを回るところまで続いた。4コーナ
ーでは最内を突いて進み経済コースを選択した。追い出してからは思いのほか伸びない。鞍上がゴーサインを出
しているのにモタ付いている。坂を上った地点から脚に疲労が来たのか手前を頻繁に代えた。そのロスが響いて
下がって来た2頭を交わしただけのゴール前となってしまった。あの直線での走りを見る限り左手前に頼ってし
まう形のようだ。このメンバーに入るとそれが大きな欠点になってしまってスパートが利かない走りに映ってし
まう。残念な結果であった。
パドックでのゴールドギアは素晴らしい動きを見せてくれた。前走同様、歩様はスムーズで程好く乗った気合は
調子の良さをアピールしていた。間違いなく高素質馬である。
今度は右回りコースのレースである。ゴールドギアにとって初めてのコースとなるが、左手前に頼る走りの彼に
とっては条件が良くなること必至である。新馬戦では走りずらいコースであれだけのパフォーマンスを見せたの
だから走りやすいコースを走れば持っている資質を存分に発揮することが可能となる。もし、前走の結果によっ
て人気が下がっているようならここは大きなチャンスである。
ゴールドギア。どんな走りを見せてくれるのか大いに注目しているところである。