モモケン立ち話「新馬戦・終えて」

モモ「何、何・・・？５着」
ケン『出遅れだよ、出遅れ』
モモ「何やってんのよ、まったく・・・アルファヒディ！」
ケン『ゲートが開いてルメはそのままなんだよな。普通、膝で押して「行け！」って合図を送るんだけどな』
モモ「じゃぁ意図的に遅らせたの？」
ケン『う〜ん、そうでなければゲートが空いた音に馬が驚いて一瞬躊躇したか・・・』
モモ「だったら馬が飛び上がったりするでしょ」
ケン『そうだよな、馬が反応して何らかのアクションを起こすよな』
モモ「あれで５馬身は遅れたわよ」
ケン『それでも大丈夫と踏んであのスタートだったのだろうか』
モモ「なかなか前に取り付かなかったじゃない？」
ケン『バラけた前のブービー馬に追いついたのは向う正面、３角から４角を回って上がって行こうとスピードを上げたときルメは内を狙っていた。』
モモ「そんな余力が無かったのね」
ケン『勝つのは無理！何とか少しでも前に出よう・・・という狙いに見えたな』
モモ「直線に向いたときには内が開けてウイニングロードは見えたんだけどね」
ケン『直線での追出しで伸びなかった、５番手に上がったときには前にいる馬の方が伸びていた。むしろ後ろから来た馬に抜かれそうになっていた』
モモ「全然ダメじゃん」
ケン『調教診断は難しいな』
モモ「パドックの動きはどうだったのよ」
ケン『うんうん、正直言って覇気が感じられなかった。うつむき加減でモタモタしてたな』
モモ「その点、ライバル・リアド君はどうだったのよ」
ケン『垢抜けたスラリとした馬体でスマートな歩きだったな。』
モモ「ねっ、そこまで見なければ判断は付かないんだから・・・」
ケン『だな』
モモ「さらに返し馬を見て、それから判断しなさいよ、これからは・・・」
ケン『だな』