スナック・パドック「天皇賞・秋」その１

オレ「マスターさぁ、天皇賞・秋と言えばズバリどのレースを真っ先に思い出す」
マスター「そうだなぁ、タマモ→オグリのガチガチ鉄板レースかな」
ニシ「それを言うなら史上初の芦毛ワンツー・フィニッシュ・レースでしょ」
オレ「あれはタマモ・南井vsオグリ・河内の関西ジョッキー意地のぶつかり合いだったな」
マスター「あのあとのＪＣで河内・オグリは３着になって有馬は岡部に乗り替わることになる」
オレ「そして翌年はタマモが引退して南井がオグリの鞍上となったんだよな」
ニシ「へぇ〜南井さんはタマモ→オグリと伝説の芦毛馬に乗ってたのかぁ・・・凄いっすね」
オレ「武豊・メジロマックィーンの斜行失格は思い出深いな」
マスター「あれは着順決定までが長かったな。俺なんてマックィーンから行ってたから痺れたぜ」
ニシ「結局、失格となって１着降着・・・」
オレ「２着３着の馬券持ってたから飛び上がったぜ」
マスター「プレクラスニー→カリブソングだよな・・・で、いくら付いたんだ」
オレ「馬連で47倍さ、5,000円持ってたから・・・有頂天さ」
ニシ「でそのお宝は何に消えたんすか」
オレ「となりで女房が壊れかけてた冷蔵庫をチラ見してさ・・・即、電気屋に行って薄型のモダンなタイプを予約したのさ」
マスター「あれお宝を家族のために使ったのかそりゃあ偉いわ、大したもんだ」お褒めの言葉が出た。
ニシ「俺だったら、次に転がして膨らませて、家に入らないくらいの大型冷蔵庫を買ってやる、とか言って泡にしそう・・・っすよ」
マスター「お前は自分のことを良く分かってるな、お前も偉い」こっちも褒めている。
オレ「府中の二千は何かが起こる、ってのが定説だよな」
マスター「４年前のキタサンブラックはその定説にハマったかに見えたけど、堂々と直線を抜け出して楽勝したもんな」
ニシ「出遅れてね・・・」
オレ「あれはわざとだったな、だってマックィーンで失格した府中の二千を良く知る武豊が乗ってんだから、そんなヘマはしないだろ」
マスター「違ぇねえ」
ニシ「あのモヤっていた府中の直線を抜け出して来たブラックの姿は忘れられないっす」
マスター「で、２着には２番人気のサトノクラウンが飛び込んで、俺好みの鉄板レースとなった訳だ」
オレ「あれも定説を上手く利用した府中の二千を攻略するアイディアだった訳だよな、結局」
・・・続く・・・