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2021/10/30 00:26

スナック・パドック「天皇賞・秋」その3

マスター「どうしようかな、天皇賞・秋の買い目は」
オレ「頭は決まってるんだろ・・・問題はエフとグランの順番なんだろ?」
マスター「そうなんだよ、どっちが上なんだ?」
ニシ「グランはアーモンドアイを負かしてるからね、何てったって・・・」
オレ「あの安田記念は池添が上手く乗ったな。4コーナーを早めに仕掛けたあのタイミングは素晴らしかった」
マスター「どっちが前に出てレースを組み立てるかだな」
ニシ「グランがあとでコントが前、その前をエフが行く」
オレ「直線抜け出したエフをコントが追う、そしてグランが2頭に迫る」
マスター「先に抜け出すが強いか、後から追うが強いか・・・」
オレ「ルメはゴール前で測ったようにキッチリ差すのが信条だから追い掛けるレースを選ぶんだろうな」
ニシ「祐一も似たようなトコあるんすよね」
マスター「その点、タケシは菊花賞のタイトルホルダーのような先に行ってのケイバが上手いよな」
オレ「府中の二千は魔物が住んでる、と言われる所以はスタートしてすぐにある最初のコーナー。外枠の先行する馬たちがドドッと内に寄って来て進路が狭くなる。その煽りを食らうのは真ん中辺りの差し馬だよな」
ニシ「へぇ〜!グランじゃん」
マスター「1番枠のコントも早めに出て前にいないと包まれる危険性はあるな」
オレ「いつものケイバでいいのはエフだけだな」
ニシ「あとは最後の直線でどれだけ力を持っているかを見せるだけっすね」
マスター「よぉ〜し!決まった!コント→エフ→グランの3連単1点勝負!」
ニシ「エフ→コント→グランは要らないんすか?」
マスター「う〜ん、そこを突くか?一点勝負って言ってんだからそれだけでいいだろ」
そこへ留さんがいつものようにスポーツ新聞を片手に店に入って来た。
留「マスター、順番が決まったかい?」
マスター「たった今、決まったトコさ」
留「調教診断はどうだい?」と俺に振って来た。
マスター「聞かないんかい・・・俺の決めた馬券を聞かないんかい」
留「どうせガチガチの鉄板馬券なんだろ?それより穴馬に興味があるな、俺は」
オレ「絶好調の動きをしていたのはトーセンスーリアだな」
留「おいおい、それ、いい情報だねぇ。複勝でどんだけあるんだ、ニシ?」
ニシ「10倍はあるんじゃないっすか」留さんはジョッキ生をゴクリと喉を鳴らして飲む。
留「問題の友道3兄弟はどうなんだ?」
オレ「まっソコソコだな。悪くはないが目立って良くもない」
留「上位3頭の調教はどうだったんだ?」
オレ「コントは坂路をいつものようにリズミカルなフットワークで上がって来て調子は良さそうだ。グランは左回りのウッドチップコースを2頭併せの内で藤沢和厩舎流のほとんど馬ナリで仕上げた。でも時計はソコソコ出てるから調子はいいんだと思う。エフも左回りのウッドチップコースを3頭併せの真ん中で、最後のコーナーを前の2頭を追いかける形で上がって来て、直線を向くと2頭の間を割って入るように突っ込んで抜け出していた。動きは上々の仕上がりと見た」
留「じゃぁやっぱり3頭で決まりか?」
ニシ「あとは順番だけっすかね」
マスター「やっぱり俺の予想を聞く?」サービスの焼きそばを大皿に盛りつけて留さんの顔を覗く。
留「青のり掛けるなよ、歯が汚れるからさ」
ニシ「青のりの乗らない焼きそばなんて・・・」
留「ん?今なんておっしゃいました?ニシちゃん」
留さんの睨みが飛ぶと店の雰囲気が一気に悪くなる。ニシちゃんが怯えると店の中がシラッとして寒々しい空気が流れる。天皇賞・秋もそんな白けたレースになるのだろうか?いやいや、伝統の一戦という由緒あるレースである、そんなレースになるはずがない、なってもらっては困る。とは言え、どんなレースになるのか予想が付けば俺の懐は永遠に暖かいワイハの如くとなることは請け合いなのだが・・・。

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