スマートフォン版へ

マイページ

592件のひとこと日記があります。

<< モモケン立ち話「新馬戦」2021.10.31... ひとこと日記一覧 モモケン立ち話「新馬戦」2021.10.31・終え... >>

2021/10/31 23:27

スナック・パドック「天皇賞・秋」終えて

留「俺は天才だな」ジョッキ生を一気に煽って留さんの口の周りは泡だらけだ。
マスター「トーセンスーリアが3枠にいたからな」
オレ「俺のお陰でした・・・って言え」
マスター「だけどきょうびこんなインフレ馬券時代に枠連を買うヤツがまだいたんだな」
留「何言ってんだ?昔は単複以外に馬券と言えば枠連しか無かったんだぜ。馬券と言えば枠連だった訳だ」
オレ「もちろんゾロ目も買ってる訳かい?」
留「もちのロンさ、そっちが本命よ」
マスター「これだもんな、適わないよ留公には・・・馬券師の匂いがプンプンするぜ」
オレ「馬連よりも枠連の方が配当がいいんだから・・・正に馬券師だな」
留「まっ、褒め言葉は俺の大好物だからな・・・もっと褒めていいぞ」のけ反りすぎて椅子から落ちるぞ、留さん。
そこへ常連客のニシちゃんが顔を出した。
ニシ「いや〜、やっぱり天皇賞・秋は興奮するね」ニシちゃんの明るい笑顔がすぐに曇る。
マスター「お前の一言で大損だよ」すっかりスネ夫のマスターだ。
オレ「やっぱり宣言通り一点勝負を貫いたんだな」
ニシ「えっ?俺のせい?」人差し指で鼻先を突き刺して怪訝な顔をする。
マスター「コントが上かエフが上か・・・そこが問題だったからな」
ニシ「いやいや、マスター、それは違うっすよ。エフが上かグランが上かが問題だったんっすよ」
オレ「確かに争点はソコだったな」
マスター「ん?そうか?でもニシが要らんコト言わなきゃ俺は抑えてたぞ多分」
留「ニシ!またお前が要らんコトを・・・謝れ!土下座だ!」
ここパドックでのレース展開予想は『グランがあとでコントが前、その前をエフが行く』だったが、実際には「グランが前、その後ろをエフが行く、コントがその後ろ」だった。ルメールはゴチャつくのを嫌ってグランを前に出した。距離が二千でも今のグランなら持ちこたえることは可能だし、先に抜け出すことでライバル2頭は付いてこれないだろうと踏んでの作戦だった。ルメの脚質もグランの脚質も「後ろから」なのに府中の二千の魔物をルメは強く意識していたのだった。コントの祐一はいつものように馬ナリでゲートを出た。最初のコーナーで包まれないようにすることを意識して外から寄って来る馬たちに気を使いながら丁寧に乗っていた。幸い進路を邪魔する馬は現れずスムーズに最初のコーナーを回ることが出来た。タケシも上手にゲートを出して二の脚も使えた。幸いとなりにいたスーリアがスッと前に出てくれて内側の馬と重なることなく最初のコーナーを迎えることが出来た。最初のコーナーをグランが3番手、エフが5番手、コントは8番手で回った。3角に差し掛かるところでグランは2番手に上がる。エフ、コントは動かない。4角でも同じポジションのまま直線に向かう。鞍上たちのムチが大きく円を描きグリーン上に花が咲いたように俄然賑やかになる。残り400mでグランが先頭に抜け出す。200mではすぐ後ろにエフが上がりコントが続く。エフがグランを捕らえる。そしてコントがグランを追い抜いたのはゴール前20mだった。エフ→コント→グラン。やはりこの3頭が先頭争いをするレースとなった。
ニシ「御免なさい」
留「御免で済みゃあサツは要らねぇんだよ」
オレ「まぁまぁ、ここは大儲けした留さんのおごりでドーンと盛り上がりますか」
マスター「そうだな、きょうは留のおごりでガンガン行こう!」
オレ「そう言えば、きょうの府中のパドックでのグランは覇気が無かったな」
ニシ「へぇ〜、そうだったんっすね」
マスター「おいおい、そんなコト言うようじゃお前もガッポリ潤った口か?」
オレ「いやいや、俺は新馬戦でガッツリやられて軍資金を減らしての天皇賞だったからトントンだよトントン」
ニシ「そうか、面白そうな新馬戦がある、って言ってたっすもんね」
留「余分なレースに手を出すからそんなコトになるんだぞ」
マスター「俺みたいに買えばいいんだぞって言いたいんだろ?」
留「まぁな」のけ反りすぎて椅子から落ちた。「痛っ!こらニシ!」
自分のところへ火の粉が飛んで来るのは百も承知のニシちゃん。ベロを大きく出して帰宅の途についている。ナイス!ニシちゃん、エフフォーリア張りの末脚を披露して難を逃れたのだね。

お気に入り一括登録
  • スーリア
  • イバル
  • タケシ
  • エフフォーリア

いいね! ファイト!