競輪
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2021/11/24 16:29
スナック・パドック「ジャパンＣ」その１
マスター「いよいよ世界競馬の祭典・ジャパンカップが始まるな」
ニシ「ワクワクするっす」
オレ「ジャパンＣといえば、第一回目は訳も分からず大いに盛り上がったものさ」
マスター「国際競走を日本で開催するという画期的な催しだったからな」
ニシ「日本の馬は全然歯が立たなかったんでしょ？」
オレ「場所を貸すだけさ」
マスター「何とか開催に漕ぎ着けるために賞金を世界一にして外国馬をアゴアシ付きで呼んでモテなしたんだからな」
オレ「それでも全然敵わなかったんだから、日本馬と外国馬の力の差は歴然だった訳だな」
ニシ「遊びで来て高額の賞金をガッポリ持ってかれたんじゃ叶わないっす」
マスター「そうさ、そんな無駄なレースはやめてしまえ！って俺は叫んでたぞ」
オレ「そんな余裕があるなら、もっと配当を太くしろ！ってな」
第一回ジャパンカップは東京競馬場・芝2400m(１マイル半)で行われた。15頭立で外国馬が７頭。日本馬の最先着(５着)はゴールドスペンサー(牡６・大西・中尾銑厩舎・４人気／天皇賞・秋・東京芝3200ｍ・３着)だった。６着にホウヨウボーイ(牡７・加藤・二本柳厩舎・３人気／天皇賞・秋・優勝)、７着にモンテプリンス(牡５・吉永・松山厩舎・２人気／天皇賞・秋・２着)と続いた。勝ったのは米国・メアジードーツ(牝６・アスムッセン・フルトン・５人気)で、１番人気には米国のＧ�鞠蓮Ε兇戰螢錺�(３着・牝７・ミグリオーレ・ディマウロ)が推されていた。レースは日の丸特攻隊・サクラシンゲキ(牡５・小島太・堺勝厩舎)の逃げで始まり、カナダの２頭(フロストキング、ブライドルパース)がその後ろに付く展開。４角でフロストがサクラを捕らえにかかりペースが上がる。米国のペティテートが前を伺う。直線に向いてフロストが抜け出す。真ん中を通ってメアジーが上がって来る。大外を通ってザべリが上がって来る。ゴール手前でメアジーがフロストを捕らえて１着で通過。ザべリは届かず３着まで。４着にペティ、５着に日本馬・ゴールド、あとにホウヨウ、モンテと続いた。府中競馬場に駆け付けた大観衆は複雑な心境だった。何とか配当にありつけた面々は大喜びだっただろうが、日本馬を応援して馬券が紙くずになった多くの面々は悔しさを滲ませた。『虚しい！』訳の分からない外国馬が来て上位を独占して世界一の賞金をかっさらって行ったのである。面白い訳がない。外れ馬券をこれでもかというくらいに細かく引きちぎり、これでもかというくらいに高く巻き散らした。その千切れ馬券は冬が間近であることを知らせる北風に乗って虚しく大空を舞い上がって行ったのである。
マスター「コントレイルかシャフリヤールか・・・さぁどっち？」
ニシ「成長力を見込んでシャフリに期待したいっす」
マスター「いやいや、コントの安定感にはまだまだ届かねぇよ」
オレ「ダービーでハナ差凌いだエフフォーリアが比較の基準になるな」
ニシ「シャフリはエフに勝って、コントはエフに負けてるっす」
マスター「おいおい、同じレースで一緒に走った訳じゃないんだからそう簡単に言うな」
ニシ「シャフリもエフと同じように成長していればコントに勝てるってことっすよ」
マスター「同じ時間が過ぎれば成長力も同じだと判断するのは素人過ぎるだろ」
オレ「シャフリの成長力も凄いぞ。」
ニシ「でしょ、ここはシャフリの方を上に見るべきっす」
マスター「ホントかよ」
・・・続く・・・
- ジャパン
- ゴールドスペンサー
- ホウヨウボーイ
- モンテプリンス
- メアジードーツ
- リオー
- サクラシンゲキ
- フロストキング
- ブライドルパース
- ペティテート
- ホウヨウ
- コントレイル
- シャフリヤール
- エフフォーリア
