競輪
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2021/11/26 22:46
スナック・パドック「ジャパンＣ」その５
マスター「1992年のトウカイテイオー復活には感動したな」
ニシ「皇帝・シンボリルドルフの初年度産駒なんすよね」
オレ「あれは凄かった。ダービーを勝って骨折して１年休んで復活したと思ったらまた骨折して半年休んで天皇賞・秋で７着だったあとのレースだからな」
マスター「応援団長の俺でさえ静かに見守っていたくらいだもんな」
ニシ「さぞかし凛々しいお姿だったと想像してるんすけど」
オレ「とにかく脚首が柔らかい馬だった。蹄鉄をコンニャクに付け替えてるんじゃないかと思うくらいグニャグニャに動く脚首だった」
マスター「パドックで見てると一頭だけズブッズブッと田んぼの中を歩いているように見えたな」
ニシ「へぇ〜、見てみたかったっす、その雄姿を」
オレ「あいつがいなければあの日俺は大金持ちになれたんだ・・・くそ〜！」
マスター「あの時は確か凄いメンバーが揃ったんだよな」
ニシ「名馬はここっていうレースに強いんっすよ・・・それが名馬たる所以なんすよ」
オレ「原子力発電所が一基買えたかもしれない・・・だったんだぞ」
マスター「外れて良かったじゃないか。買ってたら今頃毎日水処理で大忙しになってたぞ」
1992年のジャパンＣは凄いメンバーが揃った。この年から国際Ｇ�汽譟璽垢望些覆靴燭海箸發△蝓�海外からは英ダービー馬２頭(クエストフォーフェイム、ドクターデヴィアス)、英二冠牝馬(ユーザーフレンドリー)、豪州年度代表馬(レッツイロープ)、ナチュラリズム(オーストラリア・二冠馬)ら数多くの一流馬が押し寄せた。ジャパンＣ史上最強のメンバーだったと言っていい。当日のオッズは、ユーザーフレンドリーが１番人気、ナチュラリズムが２番人気で、レッツイロープ(ニュージーランド)、ディアドクター(フランス)と続いて、トウカイテイオーは５番人気だった。ゲートが開くと勢い良く飛び出したのが稽古の鬼・戸山厩舎のレガシーワールドだった。続いてドクターデヴィアスが行き、ユーザーフレンドリーはやや掛かり気味に顎を上げて向う正面を進んで行った。トウカイテイオーはその後ろを６番手。欅の向こうで前を行くレガシーとドクターがスピードを増し後続を引き離しにかかった。その動きにユーザーが付いて行き、トウカイテイオーもペースを上げた。４角を回ったところで内をスルスルと中団にいたナチュラリズムが先団に迫って行く、そしてテイオーは大外に持ち出した。直線に向いて先に抜け出したのは内のナチュラ、鞍上のディットマンの風車ムチが唸りを上げ、残り４００ｍ地点で先頭に立った。馬場の中ほどを進み上がって行くのがテイオー、岡部は手綱を持ったままだがスピードは上がっている。岡部の右ムチが小さく動き軽く右脚付け根に当てたのが残り２００ｍ、そこから前を行くナチュラを捕まえる。身体が重なる。前に出る。ゴール！ハナ差。３着に直線外を回って追い込んで来たディアドクター、４着に逃げ粘ったレガシーワールドが入った。レガシーの同厩馬にこの年ダービー馬となったミホノブルボンがおり、栗東の坂路調教コースで切磋琢磨し頑張る二頭の姿が目に浮かぶのであった。
- トウカイテイオー
- シンボリルドルフ
- ジャパン
- クエストフォーフェイム
- ドクターデヴィアス
- ユーザーフレンドリー
- レッツイロープ
- ナチュラリズム
- オーストラリア
- ディアドクター
- レガシーワールド
- スピード
- テイオー
- ミホノブルボン
