競輪
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2021/12/01 20:45
スナック・パドック「チャンピオンＣ」その１
ニシ「白馬はカッコいいっす」
マスター「とにかく目立つな」
ニシ「そして強いんすよ」
オレ「とにかく夏の札幌記念を勝ったのは実力がある証拠になったな」
ソダシが勝った札幌記念というレースは歴史のあるレースで順調に北海道で夏場を過ごした馬がレース感を失わないためにここを使うという特別なステップレースとなっている。古くは、その年の皐月賞馬・トウショウボーイとダービー馬・クライムカイザーが参戦してダ・2000mに挑んでいる。そして、その２頭のスター馬がダートの雄・グレートセイカンに後塵を拝す結果となったのがこれまた素晴らしいのであった。
３歳牝馬・ソダシ(吉田隼・須貝厩舎)が戦った今年の８月22日・札幌記念(芝2000m)は、ラヴズオンリーユー(牝５・川田・矢作厩舎・先日のアメリカ・ブリーダーズＣ優勝馬)、ペルシアンナイト(牡５・横山武・池江厩舎・2017マイルＣＳ馬)、ブラストワンピース(牡６・岩田康・大竹厩舎・2018有馬記念馬)という古馬のそうそうたるメンバーが名を連ねるレースとなった。戦前の評価では、ひ弱な３歳牝馬が古馬の一線級の馬たちの中に入って敵うはずがないというものだった。そして前走は無敗で臨んだオークスを断然人気(1.9倍)に推されてたものの２角で大きな不利を受け、最後の直線で伸びを欠いて８着と沈んでいた。
ラヴズオンリーユーが1.9倍の１番人気、ソダシは3.8倍の２番人気だった。レースはいつものように好スタートを切ってトーラスジェミニの２番手に付ける。その後、淡々としたペースで競馬は流れたが向こう正面から岩田康・ブラストがマクリ気味に動いて３角手前でソダシを交わしにかかった。その動きを見たソダシは負けじとフットワークに力を込めて脚を伸ばして抜かせない。その勢いはスザまじくたちまちソダシが先頭に立つ。４角を回って直線に向いた時には２馬身のリード。ブラストは伸びない。代わってペルシアンが２番手に上がる。外を突いてラヴズがようやく抜け出してくる。ソダシに２頭が迫ってくる。ペルシアンとラヴズの馬体が重なる。ソダシの脚色は少し上ずり衰えを見せたが、3/4馬身に差が詰まったところでゴールを迎えることが出来た。
オレ「あの強豪たちの中に入って、途中マクられて、直線で追い上げられて・・・その厳しいレースを勝ったのはとにかく価値があるぞ」
マスター「３歳の夏にして仕上がった感が伝わって来てたよな」
ニシ「秋華賞の敗因が謎っす」
オレ「３歳の牝馬同士の戦いで負けるわけが無い・・・ってな」
マスター「フケじゃねぇか？」
ニシ「女心と秋の空・・・ってね」
マスター「それを言うなら女体の神秘・・・だろ」
確かに秋華賞(阪神・芝2000ｍ)は敗因が分からない。阪神競馬場は慣れているはずだし、長距離輸送も無い。距離は2000ｍで守備範囲だ。鞍上は吉田隼で変わらない。
留「フケってのは春先になるらしいじゃねぇかよ」
マスター「秋華賞は10月だからな」
オレ「だとすればいよいよ原因不明だな」
ニシ「そういう気まぐれな性格ってコトっすかね」
留「それは困るぞ。こっちは信用して銭ぶち込むんだからさ」
マスター「きょうは気分が乗らな〜い・・・じゃぁ済まされないんだぞ」
秋華賞前の調教ビデオを見直してみた。最終追い切りも一週前追い切りも栗東・坂路コースでやっているが、どことなく乗りが悪くフワフワした状態で斜向したりして集中力を欠いて走っているようにみえる。桜花賞の時などは軽いフットワークで真っすぐ坂を駆け上がって来ている。走ることに集中していて顔付きがしまっており闘争心が前面に出ている感じがした。
オレ「調教ビデオでこの馬の調子が見分けられるかも知れないぞ」
マスター「それはありがたいな。この馬を頭に出来れば配当も期待できるからな」
留「初ダートというのはどう捉えるんだ？」
ニシ「母親のブチコはダート４勝で得意だったっす」
オレ「父親のクロフネもダートのＧ�気鮠，辰討襪�らな」
マスター「その心配は要らないようだな」
ニシ「須貝調教師がダートに路線変更するにあたって『汚れちゃうかな』なんてジョークを飛ばしてたっす」
留「余裕のヨッちゃんじゃねぇかよ」
早く調教ビデオを見て今回の調子を占いたいものである。凶と出るか吉と出るか、白馬の調子次第ではダート路線が俄然活気付くのだが・・・。
- ソダシ
- ステップ
- トウショウボーイ
- クライムカイザー
- グレートセイカン
- ラヴズオンリーユー
- リーダーズ
- ペルシアンナイト
- ブラストワンピース
- 2018
- トーラスジェミニ
- ブラスト
- ブチコ
- クロフネ
